episodes-2

「さて、早速ですが、天国のシステムについて説明しますね。」


「まず、生前の善い・悪い行いは、この天国では通用しません。

っていうか、まず何をしたのか、それ以前に自分が誰なのか、

覚えていることはありません。」


アメは歩きながら説明を続ける。


「しかし、天国にはVIP待遇があります。

その条件は…」


間を開ける。







--いや、開けすぎだろ。


「ズバリ!顔です!!」


「あぁ、なるほど顔ね。はいはい…




ここにきて顔!!??

マジで?天国カスじゃんクズじゃんゴミじゃん!!」


「あんまり言いすぎるとしかるべきところから

処分受けちゃいますよ!」



--天国、案外自由じゃねえんだな。



「まあ、自由っていうのはそういう意味じゃないんで。

とにかく、その顔が、全てを決めると言っても

過言ではありません。」


「うわ、まじかぁ生前の俺整形しとけやぁ。

なんだよこの某有名ネズミの下位互換みたいな顔はよぉ…。」


「今度はリアルでしかるげきところからきますよ!!

まぁ、マイナーな小説なんでセーフでしょうけどね。」


「メタだな。」


「そんな話はさておき、あなた・空(そら)さんの

顔は、優遇を受ける顔なのですよ!」







「ま…?」



「ま!べりーべりー、ま!!マジンガーZです!」


「ネタが古いような…。


んで、優遇を受けるとどうなるんだよ。」


「それはですねぇ…」


また少し間を開ける。








「開けすぎなんだよ!天使って個性的だなぁ!!」


「それはどうも」


「皮肉だよわかれ!」


「あ、でさっきの件なんですが。」


「お、おう」



--優遇かぁ、美女とかとあれやこれやしつつ、

うまいもん食えんのかねぇ。



「わかりません!!」





「はぁ…?」

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