第4話:4日目

……眠い。


あれからクラスメイトの友達に例の白髪の子についてそれとなく聞いてみた。

するとおよそ1時間にも渡って例の子…"白樺 華"についてのプレゼンが始まった。

途中から俺は眠気との戦いになり、プレゼンなどほとんど耳に入って来なかった。


分かったことと言えば彼女は白髪のボブが似合う清楚可憐な女の子で趣味は読書で読書用のメガネをよくはめていることから1部のメガネ女子マニアの中で女神のように崇められているらしい。


思えば入学式の時に彼女の髪を見て「綺麗…」とか言っちゃってたわ、今思い出した。

まぁ、本人には聞こえてないと思うけど。結構距離あったし。


(……そんな人気者だったのか、だとしたらなんで俺なんだろう。)


ガチャ


今日もまた1枚の手紙が入っていた。


カサッ


『私はあなたの同級生。そろそろわかったかしら?ヒント:手紙は明日ので最後。分かったのなら明日の放課後までに声をかけて。』


おいおい、ついにヒントが本文より長く鳴りだしたぞ。

どれだけ見つけて欲しいんだよ。


まぁそうか。こんなんだけど一応はラブレターなのか。


というか明日まであるのかよ。


そして放課後。

俺はまた自分の下駄箱に一通の手紙を放り込んだ。



『了解。会えるのを楽しみにしてる。』

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