友達

 3日間男の子と一緒にいると少し分かってきたことがある。


 名前は三太くん。


 他の子と話すのが得意じゃなく、俺の子分になれと言ってたら話しかけてこなくなったと。


 今日も遊ぼーぜー!と誘って来たから思い切って言ってみた。


 「ねえ三太、子分やめていい?」


「え、い、いや!ダメだ!ゆるさんぞ!」


目に涙を浮かべながら必死に訴えてきた。


 「子分はもういいよ、友達じゃだめなのか?」


「とも、だち?」


 「そう!友達!もう3日も一緒に遊んだりご飯一緒に食べたりしてるし」

 「親分、子分じゃなくて対等の立場の友達!嫌か?」


「ともだち……」

「おれ!ともだちしたい!」


 「友達はするもんじゃなくてなるもんだぞ」


 彼の必死な姿が可愛く思え、笑いながら言った。


「ともだちってなにするの?」


 「そうだな、一緒に遊んだり、一緒にご飯食べたり、かな!」


 三太は、なーんだいつもとかわらないじゃんって言いながらいつもより嬉しそうだった。


 僕にもここに来て初めての友達が出来た。

 小さな可愛らしい男の子だけどね。


 仕事を探さないといけないけど、色んな人と交流して友達になったりするのも悪くないなと思い、今日も真珠と珊瑚を拾い生活をしている。

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