第七十八話:超鉄壁の攻略法

 さて、面倒な試練を終えた俺は他の面々のファイトを見学しているのだけど。


「〈エオストーレ〉で攻撃!」

『ファイト終了。赤翼ソラ、第一の試練クリアです』


 まずはソラが試練をクリア。

 相手は魔法カード無効デッキだったけど、ソラのデッキはそれほど苦労はしてなかったな。

 魔法カードが無くても、結構戦えるし。


 で、次はアイなんだけど。


『ファイト終了。宮田愛梨、第一の試練クリアです』

「ふふ、もう少し強くても良かったのだけどね」


 相手は俺と同じくモンスター効果無効デッキ。

 まぁ墓地からの蘇生でゴリ押すアイのデッキなら、それほど痛手を受けないもんな。

 そりゃ余裕でクリアするよ。

 ……なんか俺だけ相性悪いデッキと当たってね?


 そして速水はというと。


「とどめだ! 〈スチームパンク・ドラゴン〉で攻撃!」

『ファイト終了。速水学人、第一の試練クリアです』


 ちょうど今終わったところだな。

 消えていく立体映像が見えたけど、多分相手は超鉄壁回復デッキってやつかな?

 ファイトを終えた三人が、俺の元に集まってくる。


「ツルギくん、無事クリアしてきました!」

「俺もちゃんとクリアしてきたぞ」

「あら。近くで見てたけど、今回は少し焦ってたんじゃないの?」


 アイさん、勝ったんだからソレ言わないで。

 いや実際焦ったんだけど。


「速水も無事クリアしたんだな」

「当然だ。魔法無効に当たらなかった事に関しては、運が良かったがな」

「だろうな。魔法封じられたら速水のデッキ機能しなくなるからな」

「速水くんの相手って、どんなデッキでした?」


 メガネの位置を直しながら、速水はソラの質問に答える。


「超鉄壁回復デッキと呼ばれていたもの……だと思う」

「なんだよ歯切れ悪いな」

「仕方ないだろ。最高の手札だったから、後攻1ターン目で終わらせたんだぞ」


 マジかよ速水。

 試練以前に1Killキルしたのかよ。


「【合成】したモンスターを〈スチームパンク・ドラゴン〉に進化させてな。魔法で付与した【貫通】と2回攻撃で終わった」


 わーお、理想的なムーヴ。

 教科書に載せたいな。


「てことは結局、超鉄壁デッキのモンスターがどんな事するのか分からないのか」

「せっかくなんだし、知りたいわね」


 アイの言葉に頷く俺。

 せっかくだし活躍を見たい。

 そんな事を考えていると、ソラが「あっ!」と声を上げた。


らんちゃんのファイトが始まるみたいです!」


 それは是非観たいな。

 俺達は観客席からステージに立つ藍を見る。

 ファイトロイドと対峙した藍は手札を引き、ファイトを始めた。


「「サモンファイト! レディー、ゴー!」」


 特殊ルールによって、先攻は強制的にファイトロイドである。


『ワタシのターン。スタートフェイズ。メインフェイズ』


 さぁて、藍はどんなデッキと戦うのか。


『ワタシは〈【試練獣三型しれんじゅうさんがた】グレイトフルガーディアン〉を3体召喚します』


 ファイトロイドの場に、三体のメカ狐が召喚された。


〈【試練獣三型】グレイトフルガーディアン〉P15000 ヒット3


 なるほど、アレが超鉄壁回復デッキのボスカードか。

 見た目は普通っぽいけど、既に高すぎるステータスが見えてるな。

 絶対面倒なやつだぞ。


『〈グレイトフルガーディアン〉は相手のカード効果では破壊されません』

「そのスペックで耐性持ちなの!?」


 藍が驚いた声を上げるが、ボスカードなんてそんなもんだぞ。

 なんなら破壊耐性だけなら優しいくらいだ。


『さらにワタシは〈グレイトフルガーディアン〉の効果を発動。1ターンに1度、デッキから魔法カード〈反撃の試練〉を手札に加えます』

「反撃の試練?」

『〈反撃の試練〉を発動したターン、ワタシの場の系統:《試練獣しれんじゅう》を持つモンスターは全て、疲労状態でブロックできます』

「それは……ちょっとどころじゃなくキツいなぁ」

『ワタシはこれでターンエンドです』



 ファイトロイド:ライフ10 手札3枚

 場:〈【試練獣三型】グレイトフルガーディアン〉A、B、C


 ターンが回ってくるが、藍の顔には汗が浮かんでいる。

 まぁそうだろうな。

 高いステータスに、破壊耐性、さらには疲労ブロッカーを出されたら流石に慌てる。

 となれば、どうやって落ち着いて対処するかが問題だな。


「アタシのターン。スタートフェイズ。ドローフェイズ」


 藍のターンが始まった。


 藍:手札5枚→6枚



「……う~ん」


 藍が分かりやすく悩んでいるな。

 まぁ実際強敵だし、あの固さをどうやって攻略するのかな?


「よし! メインフェイズ。アタシは〈ブイ・コブトリゴーレム〉と〈ブイ・フルーツクラブ〉を召喚!」


 藍の場に巨大な小太りゴーレムと、オレンジ色の蟹が召喚された。

 ……コブトリってそっちなのかよ。


 〈ブイ・コブトリゴーレム〉P7000 ヒット0

 〈ブイ・フルーツクラブ〉P3000 ヒット0


「〈ブイ・フルーツクラブ〉の召喚時効果発動! ライフを2点払って、デッキから魔法カード〈ボンバー・マロン〉を手札に加える」


 藍:ライフ10→8


 召喚したモンスターはどちらもヒット0か。

 進化モンスターを出す様子もないし、まずは壁モンスターを出して様子見って感じか?


「……アタシはこれでターンエンド」


 藍:ライフ8 手札5枚

 場:〈ブイ・コブトリゴーレム〉〈ブイ・フルーツクラブ〉


 手札はあるけど、大きく動いてない。

 解答札がないか、もしくは何かを狙っているのか。


『ワタシのターン。スタートフェイズ。ドローフェイズ』


 ファイトロイド:手札3枚→4枚


『メインフェイズはなにもせず、アタックフェイズ。ワタシは一体目の〈【試練獣三型】グレイトフルガーディアン〉で攻撃』


 一体目のメカ狐が攻撃を仕掛けてきた。


『この瞬間〈【試練獣三型】グレイトフルガーディアン〉の効果発動。攻撃時にワタシはライフを3点回復します』


 ファイトロイド:ライフ10→13


 おいおい、攻撃だけで3点の回復は流石に多過ぎるぞ。

 あと2体攻撃がまってる事を考えたら……滅茶苦茶面倒な相手だな。


「〈ブイ・フルーツクラブ〉でブロック!」


 オレンジ色の蟹が、メカ狐の攻撃を防ぐ。

 しかしメカ狐の尻尾で真っ二つにされてしまい、爆散した。


『続けて二体目の〈グレイトフルガーディアン〉で攻撃』


 そして攻撃時能力が発動して、回復される。


 ファイトロイド:ライフ13→16


「〈ブイ・コブトリゴーレム〉でブロック!」


 小太りなゴーレムが攻撃を阻むが、蟹と同じくメカ狐に身体を切り裂かれてしまった。

 だがあのゴーレムはこれで終わらない。


「破壊された〈ブイ・コブトリゴーレム〉の効果発動! アタシの場に同じパワーと効果を持った〈コブトークン〉を2体召喚!」


 藍の場に2体の岩……いや、こぶのトークンが召喚された。

 あのトークンってこんな見た目だったんだ。


 〈コブトークン〉A&B P7000 ヒット0


『三体目の〈グレイトフルガーディアン〉で攻撃します』


 そして3回目の回復


 ファイトロイド:ライフ16→19


「〈コブトークン〉でブロック!」

 

 メカ狐に投石される瘤……というか岩。

 攻撃は防げたが、そのまま爆散してしまった。

 さて、これで相手側の攻撃モンスターはいなくなったと思いたいんだけど。


『この瞬間、ワタシは魔法カード〈追撃の試練〉を発動。場の〈グレイトフルガーディアン〉を2体回復させます』

「うそぉ!?」


 起き上がるメカ狐二体。

 流石に藍も驚くか。

 あのスペックのモンスターがあと二回攻撃してくるのは流石にキツい。

 しかもバカみたいなライフ回復のオマケ付き。


『回復した一体目の〈グレイトフルガーディアン〉で攻撃』


 ファイトロイド:ライフ19→22


 ライフ20超えとか久しぶりに見たな。


「二体目の〈コブトークン〉でブロック!」


 そして砕かれる瘤岩。


『続けて回復した二体目の〈グレイトフルガーディアン〉で攻撃』


 ファイトロイド:ライフ22→25


「うぅ……ライフで受ける!」


 メカ狐の尻尾が刃となり、藍のライフを削り取った。


 藍:ライフ8→5


『ワタシはこれでターンエンドです』


 ファイトロイド:ライフ25 手札3枚

 場:〈【試練獣三型】グレイトフルガーディアン〉A、B、C



 すごいな。ライフ25点で場にはデカいモンスターが三体もいる。

 これは突破が面倒だな。

 そう思って俺は藍の方を見る。


(……なんだ、心配無さそうじゃん)


 藍の表情に諦めは浮かんでいなかった。

 むしろ今の状況を楽しんでいるようでもあった。

 だったら見せてくれ藍。

 主人公の逆転劇ってやつを!


「アタシのターン。スタートフェイズ。ドローフェイズ!」


 藍:手札5枚→6枚


「メインフェイズ。まずはこの子! 〈ブイ・カチカチラビット〉を召喚!」


 藍の場に小さな舟を背負ったウサギが召喚される。

 ステータスは低いモンスターだけど……もした藍の狙いはアレか?


 〈ブイ・カチカチラビット〉P2000 ヒット1


「次はこれ。魔法カード〈ビクトリードロー〉を発動!」


 はい毎度おなじみインチキドローカード!


「デッキの一番上のカードをオープン。それが系統:《勝利》を持つカードなら手札に加える」


 オープンされたのは魔法カード〈REビクトリー!〉。

 中々強いカードを手札に加えたな。


「更にアタシのライフが5以下だから【Vギア】発動! デッキから2枚ドロー!」


 藍:手札4枚→7枚


 だからノーコスト3ドローはもう犯罪なんですよ。

 でも必要なパーツは揃ったみたいだ。

 藍の表情がこの上なく明るくなっている。


「キタァァァァァァァァァ! テンション爆上げ! ブイブイいってきたァァァ!」


 よし、決め台詞が出た。

 勝ち確定だな、お疲れさまでした。


「来て〈ブイ・カチカチラクーン〉!」


 藍の場に薪を背負った狸が召喚される。

 なんだろう……すごく悪い表情をしている。


「〈ブイ・カチカチラクーン〉の召喚時効果発動! アタシに2点のダメージを与える!」


 効果が発動して、狸は火のついた薪を藍に投げつけた。


 藍:ライフ:5→3


 この自称ダメージに、ソラ達は疑問を抱いているらしい。


「なんで藍ちゃんダメージを受けたんでしょう?」

「そうだな。武井のデッキはライフが5以下ならいいはずだが」

「まぁ見てなって。ウサギの能力が発動するから」


 そう言って俺は藍の場にいる〈ブイ・カチカチラビット〉を指さした。

 ラビットは怒ったように、その場を飛び跳ねている。


「アタシがダメージを受けた瞬間〈ブイ・カチカチラビット〉の効果発動! このターンの間、系統:〈勝利〉を持つカードの効果で相手に与えるダメージを1+する!」


 それだけじゃない。

 効果ダメージを増やすのは、狸も同じだ。


「〈ブイ・カチカチラビット〉の【Vギア】を発動! このカードを疲労させて、場のモンスターを1体破壊する。アタシが破壊するのは〈ブイ・カチカチラクーン〉!」


 効果が発動すると、ウサギは背負っていた舟を持ち上げて……勢いよく狸に投げつけた。

 爆散する狸。だけどこれで効果が発動する。


「破壊された〈ブイ・カチカチラクーン〉の【Vギア】発動! このターン、自分の系統:〈勝利〉を持つカードの効果で相手に与えるダメージを2+する」


 つまりこのターン、藍が使う勝利の効果ダメージ+3になるということだ。

 どうやら藍は効果ダメージで勝つつもりらしい。

 問題は25点のダメージを与えられるかだな。


「魔法カード〈スティング・ビー〉を発動! 〈グレイトフルガーディアン〉Aの効果を無効にする!」


 一匹の蜂がメカ狐を刺して、弱体化させる。

 効果が無効になれば、効果破壊も可能になる。


「続けて魔法カード〈ボンバー・マロン〉を発動! このカードはヒット1以下のモンスターを破壊するカードだけど【Vギア】を達成しているなら、ヒット数に関係なく破壊できる! 効果を無効にした〈グレイトフルガーディアン〉Aを破壊!」


 燃え盛る栗がメカ狐の身体を貫く。

 呆気なく破壊されてしまうメカ狐。

 だがこれだけでは終わらない。


「〈ボンバー・マロン〉の追加効果。破壊したモンスターのヒット数分のダメージを相手に与える」


 更に今ならダメージ3点増量セール中だ。

 燃え盛る栗がファイトロイドに体当たりして大爆発を起こした。


 ファイトロイド:ライフ25→19


 まだライフは残ってる。

 そんな中、藍は口元に良い笑みを浮かべていた。


「いくよ! 燃える炎で勝利をつかむ! 熱く弾けてアタシのバディ! 〈【勝利竜しょうりりゅう】ブイドラ〉召喚!」

『ブイブイー!』


 赤く燃える魔法陣が弾け、中から赤い身体の小さなドラゴンが召喚された。


〈【勝利竜】ブイドラ〉P5000 ヒット2


『なんだかメカメカした相手ブイ。堅そうブイ』

「大丈夫、ちゃんと作戦があるから」

『じゃあ藍を信じるブイ!』


 ……絶対気のせいじゃないよな?


「次はライフを1点払ってこのカード!」


 そう言うと藍は1枚のカードを仮想モニターに投げ込んだ。


「来て、アームドカード! 〈ビクトリーセイバー〉!」


 深紅の魔法陣を突き破り、紅い刀身の剣が顕現する。

 ということは、黄金の組み合わせだな。


「アタシは〈ビクトリーセイバー〉を〈【勝利竜】ブイドラ〉に武装アームド!」


 ビクトリーセイバーは輝きを放つと、ブイドラが持てるサイズに変化した。

 そのビクトリーセイバーをブイドラは手に取る。


「更に更に! 魔法カード〈ビクトリーオーラ〉を発動! ブイドラのパワーを+5000!」

『ブイブイブイ! 燃えてきたブイ!』

 

 藍お得意のカードで、ブイドラがパワーアップする。

 

〈【勝利竜】ブイドラ〉P5000→10000 


 さて、このままでは相手モンスターを倒すのにパワーが足りない。

 あぁそうか……残り1枚の手札、あのカードだったな。

 藍は最後の手札を仮想モニターに投げ込んだ。


「これが今日の切り札! 魔法カード〈REビクトリー!〉を発動!」


 勝利系の中でも珍しい【Vギア】しか持っていない魔法カードだ。

 効果も地味に珍しいデザインをしている。


「このカードはアタシの墓地から系統:《勝利》を持つ魔法カードを1枚除外する。アタシは〈ビクトリーオーラ〉を除外」


 うん、そうするよね。

 だってその活用方法、俺が教えたもん。


「〈REビクトリー!〉の効果は、除外した魔法カードと同じになる。アタシは効果でブイドラを強化!」

『二回目のパワーアップブイー!』


 〈【勝利竜】ブイドラ〉P10000→15000 


 魔法効果で更にパワーアップするブイドラ。

 ここでソラがある疑問をぶつけてきた。


「あれ? 〈ビクトリーオーラ〉って1ターンに1枚しか発動できないはずですよね?」

「ではその疑問に答えよう。ちょっと難しいルールだけどな」


 俺は咳ばらいを一回する。


「〈ビクトリーオーラ〉の発動制限はあくまで、元々のカード名が〈ビクトリーオーラ〉のカードだけにかかるんだ。つまり今回の場合、発動したカードはあくまで〈REビクトリー!〉であって、〈ビクトリーオーラ〉ではないんだよ」

「えっと……つまり?」

「つまり効果が同じでも、カード名が違えば制限に引っかからない。という解釈であってるか、天川」

「速水大正解」


 流石は優等生、理解が早くて助かる。

 ちなみにソラは頭から煙を吹いていた。

 ソラは隣にいるアイに任せて、俺は藍のファイトを見守ろう。


「アタックフェイズ! いっけーブイドラ! 〈グレイトフルガーディアン〉Bに指定アタック!」

『派手にぶった斬ってやるブイ!』

「この瞬間〈ビクトリーセイバー〉の武装時効果発動! 攻撃しているブイドラのパワーを+10000する!」


 〈【勝利竜】ブイドラ〉P15000→25000 


 パワー25000、これなら疲労ブロックしても無意味だ。


『オイラ必殺! ビクトリー斬りー!』


 ブイドラが振り下ろした剣で、メカ狐の身体は真っ二つにされてしまった。

 そしてモンスターを戦闘破壊したという事は……


「この瞬間〈ビクトリーオーラ〉の【Vギア】が発動。破壊したモンスターのヒット数分のダメージを相手に与える」

『メカだって燃やしてやるブイ!』


 ブイドラの吐いた炎が、ファイトロイドを包み込む。

 そしてダメージ増量セール中だ!


 ファイトロイド:ライフ19→13


 大ダメージだが、これで終わらない。


「〈REビクトリー!〉でコピーした効果も適用。更にダメージを受けてもらうよ!」


 そう、効果ダメージが重複するのだ。

 ……恐ろしい裁定だな。


『またまた燃やすブイ!』


 ファイトロイド:ライフ13→7


「さぁ終わらせるよ、ブイドラ!」

『ブイブーイ!』

「ブイドラの【Vギア】発動! 2回攻撃!」


 起き上がるブイドラ。

 勝負あったな。


「いっけー、ブイドラ! 最後の〈グレイトフルガーディアン〉に指定アタック!」

『最後まで燃やすブーイ!』


 ブイドラは最後のメカ狐の身体を剣で斬り裂く。

 そしてメカ狐が破壊された事で効果ダメージが発生。


『派手派手な、ビクトリーフレアァァァ!』


 ブイドラの吐く炎に飲み込まれるファイトロイド。

 増量したダメージを二回受けた。


 ファイトロイド:ライフ7→1→0

 藍:WIN


『ファイト終了。武井藍、第一の試練クリアです』

「うぅぅぅ、やったぁぁぁぁぁぁ!」


 立体映像が消え、ファイトロイドから合格のガイダンス音声が流れる。

 藍はファイトステージで飛び跳ねながら喜んでいた。


 これでとりあえず身内は全員合格。

 藍が戻って来るのを待って、俺達は第一の試練会場を後にするのだった。

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