第14話 配合2
帰還した俺たちは、早速配合に取り掛かった。
「ララにはメタルカナブンだな」
ララとメタルカナブンを配合する。
ピカリとララの身体が光り輝き、その光が晴れると若干ウロコが硬そうになったララの姿が露になった。
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【名 前】:ララ
【年 齢】:1
【種 族】:リトル・キメラドラゴン
【レベル】:1
【生命力】:161/161
【魔 力】:51/51
【攻撃力】:166
【防御力】:171
【敏捷力】:169
【汎用スキル】:剣術 Lv6
短剣術 Lv11
体術 Lv8
引っ掻き Lv15
噛みつき Lv17
突進 Lv12
【種族スキル】:ベビーファイア Lv24
超音波 Lv17
ニードル Lv7
毛棘飛ばし Lv4
火炎車 Lv6
毒爪 Lv10
メタル化 Lv99
【固有スキル】:なし
【魔法スキル】:《
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「おぉ、スゴくレベルが高いスキルを習得したな」
メタルカナブンと配合したことによって、レベル99のスキル【メタル化】というスキルを手に入れた。
さっそくタップして、確認してみる。
【種族スキル:メタル化】
肉体をメタルボディにして、攻撃力5万以下の攻撃によるダメージを1にするスキル。
メタル系の魔物は常時発動。それ以外の魔物は1秒につき、1000の魔力を消費して発動する。
「……ハズレスキルかよ」
リトル・キメラドラゴンはメタル系の魔物ではない為、常時発動はできない。
その為に1秒間につき、1000の魔力を支払う必要があるのだが……ララの総魔力は51だ。とてもじゃないが発動できない。
「ハァ……テイムが難しい魔物だから、スキルも強いと思ったんだけどな」
「ドラァ……?」
「あぁ、悪い。お前は悪くないよ」
ララの頭を優しく撫でる。
ゴワゴワの毛皮とガチガチのウロコの触感を同時に味わって、なんだか不思議な感覚だ。
「まぁいい。進化すればメタル系になるかもしれないからな。メタルドラゴンっていう魔物もいるから、その可能性は十分ある」
配合によって進化する魔物は、その全てが俺の知らない未知の魔物だった。
そして配合を繰り返すことによって、素材となった魔物の特徴を引き継ぐ進化をするということもわかった。
だからこそ、メタルカナブンと配合を続けることにより、新たなメタル系のドラゴンに進化する可能性は十分ある。というよりも、それに掛けるしかない。
「さて、次はリリの番だ」
「ガルゥ!!」
「おぉ、良い返事だな」
素材にするのは……『サバトゴート』だ。
この魔物は首から下は、ごく普通のヤギだ。
だが頭部だけ、何故か骨だけとなっている。
その特徴的な外見から、魔物を崇拝している邪教から好かれている魔物である。
「コイツは獣系の特徴を持ちながら、悪魔系の特徴も持つ稀有な魔物だ。つまりコイツと配合を行えば、獣系のパワーと悪魔系の魔力を得ることができるハズだ」
「ガルゥ!!」
「よし、配合するぞ!」
リリとサバトゴートを配合する。
ピカリとリリの身体が光り輝き、その光が晴れると頭部からヤギのような角が生えたリリの姿が露になった。
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【名 前】:リリ
【年 齢】:1
【種 族】:ビーストウルフ
【レベル】:1
【生命力】:150/150
【魔 力】:39/39
【攻撃力】:287
【防御力】:105
【敏捷力】:351
【汎用スキル】:引っ掻き Lv41
噛みつき Lv57
突進 Lv32
嗅覚強化 Lv38
【種族スキル】:超音波 Lv6
ニードル Lv6
毛棘飛ばし Lv11
火炎車 Lv8
毒爪 Lv20
遠吠え Lv24
【固有スキル】:なし
【魔法スキル】:《
《
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「新たに得たのは魔法スキルか」
物理攻撃をメインにしようとしていたリリが、魔法スキルを覚えても正直利点は少ない。
だがまぁ……魔力が増えたから良しとしよう。獣系故に攻撃力なども上昇しているからな。
「よし、次はルルだ」
「ピキー!!」
「返事はいいが……いい加減進化してくれよ?」
3匹の中で唯一、ルルは進化をしていない。
スライムは普通レベル15で『ファイアスライム』や『アイススライム』などの各種属性に即したスライムに進化するのだが……。
俺が無駄に配合を行ったせいで、進化できなくなったのか?
仮にそうなら……全て俺の責任になるな。
とりあえず、もう少しルルに関しては様子見をしよう。
もっと配合を行えば、もしかすると進化するかもしれないからな。
「コイツにするか」
素材にするのは……『ゴブリンプリースト』だ。
ゴブリンの中でも回復魔法を使える、中々に珍しいゴブリンだ。
ルルには回復を頑張ってほしいので、『○○プリースト』系の魔物と配合を行っている。
「さぁ、進化してくれよ!!」
リリとゴブリンプリーストを配合する。
ピカリとルルの身体が光り輝き、その光が晴れると……特に変化のないルルの姿があった。
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【名 前】:ルル
【年 齢】:1
【種 族】:スライム
【レベル】:1
【生命力】:36/36
【魔 力】:31/31
【攻撃力】:41
【防御力】:39
【敏捷力】:28
【汎用スキル】:引っ掻き Lv15
噛みつき Lv17
突進 Lv12
【種族スキル】:超音波 Lv17
ニードル Lv7
毛棘飛ばし Lv4
火炎車 Lv6
毒爪 Lv10
【固有スキル】:回復のコツ LvMAX
【魔法スキル】:《
《
《
《
《
《
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「……お?」
進化せずに落胆していたが、見慣れない固有スキルがあることに気づいた。
さっそく確認だ。
【固有スキル:回復のコツ】
回復魔法の消費魔力が5分の1になる。
「スゴい!! ルルにピッタリじゃないか!!」
魔力の消費を減らせるのだから、これはトンデモないスキルだ!!
これまで幾度も魔物と配合を行ってきたが、そもそも固有スキルを持つ魔物と配合できたこと自体が初めてだ!!
「いやぁ、進化はできなかったが素晴らしいな!! スゴいぞルル!!」
「ピキー!!」
ルルの身体を抱きしめる。
ヒンヤリとしていて、実に気持ちがいい。
この感触を再現した抱き枕を開発すれば、大儲けできるに違いないな。
「さて、最後は俺か」
選ぶ素材は既に決まっている。
先ほど手に入れた、『オーガ』だ。
「見るからに膂力に優れている。先ほどステータスを確認したが、有力なスキルも大勢揃えている。まさしく最高の素材だ」
配合によって継承されるスキルは1つだけだが、オーガの持つスキルの中からどれを引いても当たりなのは確定している。
気楽に配合を始めた。
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【名 前】:アルガ・アルビオン
【年 齢】:18
【種 族】:魔人
【等 級】:E
【職 業】:テイマー・配合術師
【レベル】:157
【生命力】:2958/2958
【魔 力】:1465/1465
【攻撃力】:4065
【防御力】:3945
【敏捷力】:4001
【汎用スキル】:鑑定眼 LvMAX
剣術 Lv28
短剣術 Lv49
体術 Lv27
引っ掻き Lv23
噛みつき Lv23
突進 Lv21
【種族スキル】:配合魔人 LvMAX
蜘蛛糸 Lv27
超音波 Lv19
ニードル Lv11
毛棘飛ばし Lv13
火炎車 Lv11
毒爪 Lv21
【固有スキル】:最終進化者 LvMAX
【魔法スキル】:《
《
《
《
《
《
《
【職業スキル】:《
《
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「おぉ!! やった!!」
運のいいことに、固有スキルを習得できた。
オーガの所持していたスキルの中で、一番の当たりだ。
【固有スキル:
主にボスのオーガが所有するスキル。
所有者の攻撃力と防御力を上昇させる。
また、毒への耐性も上昇する。
「なるほど……?」
ステータスを見る限り、そこまで上昇している様子はない。
固有スキルではあるが、D級の魔物が有していたモノなので弱いのだろう。
まぁ……固有スキルを得ることができただけで、ヨシとしよう。
「よし、今回の配合はここまでにしよう」
まだ配合素材はいるが、バカスカと使用してしまうといずれ枯渇する。
配合は計画的に。以前枯渇し、ひもじい思いをして学んだ教訓だ。
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