第4話「再婚」

そうして、俺は家の前まで着き家のドアを開けた

湊「ただいま~!」

そう大きな声で言った瞬間リビングの方から

父「湊~!おかえり~」

そういいながらリビングから出てくるのは俺の親父だ

母はいない、俺を産んでからすぐどこかに消えてしまったと親父から聞いている。

湊「どうした親父、今日テンション高いな」

そう、普段の親父はこんなにテンションは高くない、俺が帰ってきたからって玄関に出てくることはしないのだ

父「わかってしまうか息子よ...実はな」

そして父は信じられない言葉を発した

父「父さんな...再婚したんだ」

湊「...は?」

その瞬間思考が停止した。瞬間、疑問が頭を埋め尽くした。

再婚?した?どうゆうことだ?相手は?この前話していた付き合ってるって人か?俺は何も聞いてないぞ?息子への相談もなしにか?

など、さまざまな疑問が頭に浮かんだ。別に俺は親父に幸せになって欲しいって思ってるし問題はないんだけど、急に言われたら…

湊「え?は?再婚?」

父「お、おい落ち着け湊」

湊「う、うん…」

俺は少し落ち着く為に深呼吸をした

父「落ち着いたか?」

湊「うん。落ち着いた」

そうして少しの沈黙が訪れた後、俺は親父に抱えていた疑問を投げかけた

湊「なあ親父、なんで急に再婚したんだ?」

父「少し前からお付き合いをしている人がいるって話をしたよな?最近その人と話し合って、再婚したんだ」

湊「なるほど、でも俺に一言くらい言ってくれたって良いじゃないか」

父「それに関してはすまない!言うタイミングを逃して言えなかったんだ」

湊「別にいいけどさ、嫌って訳じゃないし」

そうやって一通り疑問をぶつけたあと、最後に質問をした。

湊「で、その千紗さん?はこの家に来るのか?」

千紗、親父の再婚した相手の名前だ

父「おう、そうだぞ!あ、そうだった、千紗さんはちょうどお前と同い年の娘がいるんだ。仲良くするんだぞ?」

湊「そうなのか...ってええええ?!」

同い年の娘?!

父「それと、千紗さんたちは今日来るからな」

湊「...え?」

と、俺が急な重大な情報を頭で処理できず困惑していると

「ピンポーン」とインターホンが鳴った

父「お、来たか!」

父はそう言葉を零しながらドアを開けた

そしてそこには、千紗さんと思われる人の姿と...本当によく知っている人の姿がそこに立っていた

湊「......沙優?」

沙優「え?...湊?」

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