第14話 ディーラーを信じない夫婦の末路



 うちの車は10年乗ったステップワゴンと新車2年目の日産の軽自動車です。今回のお話は夫が主に使うホンダのステップワゴンのお話です。


 題名からもお分かりの通り、私も夫も自分たちの担当のディーラーをあまり快く思っていません。


 なぜなら、前回も彼から車を買ったのですが新車を買ってもすぐに次の車を勧めてくるからです。誤解ないように言っておきますが、決してうちはお金持ちじゃありません。


 若い頃は私たちも彼の言葉を信じて、新車を買って4年で車を買い替えました。その時は、「今売ったら得ですよ」と言われ何となくそうなのかと思い、現在の車ステップワゴンを購入しました。ステップワゴンは8人乗りで少年団の遠征やキャンプなど本当に活躍してくれました。車自体に不満は全くありません。


 しかし、今になっても、あの時の買い替えは果して正解だったのか???ちょっと早過ぎやしないか?と疑問が残ります。そんなことで、彼からの新車の勧めを今回は断り続けました。


 でも、走行距離が10万キロを超え、車検が近づく度に、買い替えの言葉が頭をよぎります。それに、ディーラーの彼からも、2年以内にブレーキ系統で壊れる箇所があるかもしれないと宣告されていました。しかしねぇ……前回のこともあるから、私たちを脅して新車を買わせる気だな!!っと私たち夫婦は思ってしまったんです。


 それがヤバかった……。


 きのう高速を降りた後、車から異臭がしていました。ゴムが焼けたような臭いです。でもまだ気が付かない私たち。その後実家へ到着。やっぱり臭い!どうも、右のリアタイヤから臭うのです。


 ドキドキです。


 私は何の気なしにホイールを触りました。熱い……。冷や汗が出ました。


 他のホールは冷たいのですが、右のリアタイヤだけが異常に熱いのです!連休中だったので、販売店はお休みです。仕方なくスタンドで見てもらいましたが、手に負えないとのことでした。


 しかも、恐ろしいことに走行中も常にブレーキがかかった状態で、ブレーキパットが固着しているのでは?と言われたのです。レッカー移動が望ましいとも言われました。


 がっかりです。怖いです。


 ディーラーの言葉を信じていればよかった~しかし、後の祭りです。何とか実家まで戻りましたが後日レッカーで工場まで運んでもらう事になりました。運転できないわけではないのですが、そのまま走行を続けると他の部分も損傷するそうです。


 今回実家へ行くのに100キロほど走行したので異変に気が付きましたが、短い距離では気が付かなかったのかもしれません。しかし、私たち夫婦の一番のミスはディーラーの彼の言葉を信用しなかったことです。彼ははっきりと「2年以内にブレーキ系統で故障が発生するかも」と忠告してくれたのですから。


 心が汚い大人になった自分たちが招いた出来事でした。


 

 


 

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