今からぼくは正義とは何かについての話をしようと思う。正義って何だい。世の中は、正義というものにのっとって人々が世界を動かしているんだ。その正義って何だい。

 ぼくは人生を生きていて、世界がどこかの方向へ向かって動いているのを確認した。世界は停滞なんてしてはいない。逆に、世界が停滞なんてしていたら、ぼくらは生きていくことはできないんだ。世界は動く。正義というエンジンに突き動かされて。

 ぼくは三十一歳まで生きてきて、正義というものについてそれなりに充分考えてきたと思う。そのぼくが現在考えられる一番の正義についての物語を書こうと思う。

 それでは読んでくれたまえ。正義とは何かを。この物語の中で、本当に正義といわれるのが誰なのかを考えてくれたまえ。では、始めるよ。正義についての物語だ。ぼくのたどり着いた正義の物語は、たぶん、きみたちが思ってるほど時代遅れなものではないよ。

 それでは、始まり、始まり。


 まず、読むのが面倒くさい人に対して、いきなり結論から述べようと思う。ぼくの考える正義とは次のようなものだ。

 まず、進化の法則がある。進化の法則は、命というものを作り出した奇跡のようなできごとで、進化の法則は、人類というものを誕生させた奇跡のようなできごとだ。これがまず世界の土台をつくっている。

 進化の法則は奇跡のような神の定めたもうた偉大な神秘の法則だ。

 そして、正義とは、進化の法則では殺されて消されてしまうような弱い人たちを助けてあげるぼくらにはまだ理解できない大切な何かだ。正義とは、進化の法則より偉大な存在の不確かな何かだ。

 早い話が、今の話を理解できれば、もう、この話は理解できたも同然。あとは楽しんで読んでくれればいい娯楽作品にすぎない。ぼくの物語を読んで、あなたが楽しめるかの保証はないけど。

 それでは始めるよ。進化の法則より偉大な、正義についての物語だ。

 正義は実在する。それはか弱いぼくらを守ってくれて、人生に力を与えてくれる動力源だ。いまだに誰にも解けないパズル、正義というパズル。それは目には見えないもので、それでもとてもとても大切なありがたい何かだ。正義の謎を解いたなら、ぼくらはもっと幸せになれるだろう。

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