第3話

道の駅を出たあと、家に着くまでおよそ2時間。

辺りは薄暗くなっていて、

人通りも多くなっていた。


「もう少し時間をずらせばよかった?」

「これぐらい人がいないと、静かで物足りない。だから大丈夫」


しかし、彼女の顔色は暗いものだった。

誰にも話せないようなことを抱えているのだろうが、顔色が暗いよ、何かあったの?と聞こうとしても、いつも必ずなにもない、だとか、

心配しないで、大丈夫だから。という言葉で、のらりくらりとかわされるばかりだった。


そんな日は必ず、彼女はタバコを吸っていた。


普段はセブンスターを吸っているのだが、

それでは耐えられないストレスに押しつぶされそうなときは、ハイライトに変わっている。

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星空のもとに生まれた僕ら Leo @killerqueen367

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