転勤族
私の父は転勤族だ。大阪に本社があり関西地方に支店がたくさんある。私が5歳のころ母が交通事故で亡くなったと聞いているが、私には母の記憶が無い。私が幼稚園の頃は家政婦さんがいて、そのおばさんの記憶はある。
この地域に引っ越しして1年になるが、今私は小4になった。私のアパートの近所に仲良しの比呂君がいるのだが、最近学校では口をきいてくれない。小4になって男子は男子で女子は女子って雰囲気で学校では話しにくくなったのだ。
でも私は比呂君が好き。私は学校から帰ると比呂君を誘いにいく。最近は誘いに行かないと遊びに来てくれないのだ。
「こんにちは。比呂君いますか?」
「あら、まってね。 比呂! 理子ちゃんが来たわよ!」
お母さんが呼ぶと比呂君が出てきた。
「比呂君。私の家に行こうよ?」
「母さん、理子んちに行って来るわ。7時ごろに帰るよ」
私のアパートは比呂君の家から5分ぐらいの近所で親も仲が良いのだ。
私の部屋に入ると私は比呂君に聞いた。
「私は比呂君の事好きだけど比呂君は私を好き?」
「あ・・普通に好きだけど・・」
「私、比呂君をすっごく好きなんだ。だから何してもいいんだよ。」
「何って?・・」
「だからキスとか・・」
「え! キスってきもくない?」
「きもくないよ!」
「口と口ってきもいだろ?」
キスがきもいなんて、でもそうかも・・
「比呂君は私のこと好きじゃあ無いの?」
「好きだけどさあ、キスはちょっとね・・」
私は比呂君が私を好きだという証拠が欲しい。キスでもいいし、何かすき!って感じが欲しい。なのに比呂君はいつもはっきりしない。
「比呂君こっちに来て!私と一緒にシャワーをしようよ。」
「え・・いいけど・・」
「服脱いで一緒に来てね・・」
私たちはシャワールームで向き合った。
私はキスをして欲しいのに比呂君はきもいという。
でもこうしてるとドキドキする
「比呂君・・何かしてくれる?なんでも良いよ。」
「うーん、なんでも良いの?、どうしようかなあ・・」
「なにかして、比呂君・・」
「じゃあ、おしっこ掛けていいの?」
おしっこ??・・・
なんで??・・
でも、なんでも良いと思った。比呂君がしてくれるんなら。
「良いよ。」
「じゃあ横になってくれる。」
「分かった。」
私はバスルームで仰向けに寝た。
比呂君が私のお腹とその下におしっこを掛けた。
暖かくて変な感じだ。
でもすごく嬉しかった。
私は起き上がって比呂君に抱きついた。
「ありがとう・・比呂君大好き。」
「うん・・僕もだよ。」
「これ絶対秘密だよ!」
私たちは固く秘密を守る約束をした。
それから比呂君がおしっこを洗い流してくれた。
そのとき比呂君が私の肩にちゅってしてくれた。
私はドキドキして嬉しかった。
私たちはやっと結ばれたのだ。
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