この話を読んで思い出した事があります。
入社して5年目ぐらいで、まだ若く、私自身も世間の流行を追い、トレンディードラマに出てくるようなキャリアウーマンになったつもりにっなってたあの頃、上司と行った出張先でのこと。
私と上司はシステム設計部門の人間だったので、現場にもビシッとスーツ姿で行っていました。
クレームで呼び出された出張だったし、周りは知らない人ばかりで、私は緊張と怖さでニコリとも出来ない状態で出張所で座ってました。
出張所の事務所なので、同じ場所に建設部門の人達も一緒に座ってるんだけど、年齢高めで、汗まみれで服も汚れてて…と言うまあ、そう言う目で見ていたんです。
そのうち、上司たちがタバコ吸い始めたんですね。当時は嫌煙権はなかったですから。
座った位置が悪くて、煙が全部私の所に来てたけど、お構いなしです。
まだ若い私は、何も言えず、顔をしかめながらも我慢してたら、とつぜん、
ごんごんごんって、明らかに演技とわかる咳を、建設部のおじさんが。
わたしは、びっくりして、その人を見ました。
その人、ごんごんごん、あー、けむいって。
あわてて、吸ってた人たち、タバコ消しました。
汚れた顔のおじさん、ニヤッとして、私にウィンクしてくれたんです。
まだ、若かったわたしは、驚いて、照れて下向いちゃって、お礼も言えなかったんですけど。
私はその人のかっこいい優しさのおかげで、とても温かい気持ちになって和んで、嫌だった出張を乗り切れました。
今でも、時々,あの時のおじさんの顔思い出します。
そして、「あの時、わたしは、とても救われたんです」と、伝えたいという気持ちにかられます。
名前も,なにも知らないので、無理ですが。
長くなりすみません。
今度この話を書いてみたくなりました。
考えさせられるお話しをありがとうございました。
時間巻き戻せるなら、あの頃の自分に、お礼ぐらい言えなきゃダメだろ!って怒りたいですね^_^
作者からの返信
いや、とても良いお話でした^^
事件とか恋愛ばかりが持てはやされますが こういうちょっとした行きずりの出会いに 心温まるお話があるんですよね。
そのスタンスでこのシリーズは書いていますので よろしくお願いします^^
自分だけの秘めた恋(?)ですかね。
自分は、『卒業の日に自分の想いを伝えていれば』なんて思うことがありますが、誰にも内緒の恋だからこそ、時折、思い出と言う名の扉を開けて稲垣君との思い出を思い返すのもいいのかもしれませんね。
当時の自分の想い、稲垣君の優しさが今の自分を作っているのだと感じられるのなら…。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
彼女は大変頭の良い人で・・
世間は女にそれを求めて無いので、少し孤独なのです。
彼女にとって、あれは恋では無くっても・・
きっと 大切にしたい思いでなのでしょうね (^_-)-☆
その独特で個性的ないで立ちから
嫌われ虐げられている生き物たちがいる
その独特な感性や個性が
ある日突然にイジメの対象になってしまう
みんなと違うから、見るとムカつくからetc.
イジメの理由なんて
実にくだらなくて勝手なものばかり。
きっと稲垣くんも
イジメの対象とされた女の子に
同じ空気を感じたのだと思う。
イジメの本質を見抜いていたのだと思う。
好意もあったのかな。
だから声を上げて本気で立ち向かったのだと。
本当の自分を見失わないために。
作者からの返信
全体の空気を読んで多い方に合わせる日本人の体質にも問題が有りますね(~_~;)
それを「孤独」と見るか「孤高」と見るか?
胡散臭い世間の奴らに迎合することを怒りと苛立ちとともに拒否せざるを得ないのか?
胡散臭い世間の奴らの悪意は標的を「孤独」にして面白がることで優位を保とうとして来ます。
「孤独」に耐えられない者は自滅する。
救われるには、自分のアイデンティティーを肯定する理解者が必要ですね。
その理解者も「孤高」の者でなくてはならない。
…全くシチュエーションは違いますが、私にも身に覚えのある経験が…。
とても興味深く、リアルなお話でした。
拝読出来たことに感謝申し上げます。
作者からの返信
読んで頂きありがとうございます^^
中学時代は子供に社会性が発達する時期ですので、こういう事例は様々に起きた事だと思います。
これを通過して大人になり、右寄りグループや左寄りグループ・女文化・男文化・オタク文化と立ち位置が分かれて行くのですよね^^
そして大人になってもザワザワと騒がしいのです(笑)