第27話 しあげ
「ありがとう」
あのあと
ケリさんもいっしょです。
銀細工を
「これで、
マグノーさんはそう言うと、もらった銀細工をひとつ、
「ほら、見て」
そして、トルソーに
「ジャーダさんは、ひまわりの花が
ノイさんの銀細工には、花が
まるで本物のように細かい花びらの細工。けれどどこか丸みを
それは、きらきらと
「良かった。一番ジャーダさんって感じのワンピースを作ることが出来た」
マグノーさんが、しみじみと言いました。
「もちろん、前に作ったものだってジャーダさんに
ありがとう、と二人をふり返って、マグノーさんが言いました。
「君たちがこのワンピースを今、
「そ、そんな……」
マニャたちは、ただワンピースが
それをマグノーさんがキレイに直して、さらに
ぐうぜん、手に入った新しい
もしお礼を言うなら、それはマニャたちではなく、ディリノーさんやノイさんたちだと思いました。
「……お前らがこれを持ってこなかったら、ここまでいいタイミングで色々なものがマグノーリエのもとに
やりとりを聞いていたケリさんが、ぼそりと
マニャとノイが、顔を見合わせます。
ふと、ディリノーさんが言っていたことを思い出したのです。
『きっとね、今日のお二人の
「明日の朝、彼らは
マグノーさんが言いました。
「この
マグノーリエさんの言葉に、マニャとノイは、はじめて安心したように笑いました。
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