　外のステージで見た三人の踊（おど）りは、それはもう、ステキなものでした。

　両端（りょうはし）に分（わ）かれたニソロさんとノイさんが、それぞれピョイピョイピョーイとバク転をしながら、ステージ中央（ちゅうおう）にやって来ると、奥（おく）にいたクラムさんもバク転で前へ出ます。

　そして、三人そろってクルッとターン。

　キュッと止まってポーズを決（き）めたかと思うと、次は後ろへ三人で宙返（ちゅうがえ）り！

　着地（ちゃくち）したと思ったら、今度は軽（かろ）やかにステップを前後左右にタンタタ、タンと踏（ふ）んで、またターン。

　素早（すばや）いターンのあとに、

「たかーらかーにー」

　ノイさんが、伸（の）びやかに歌い始めます。

　それから、次にクラムさん、ニソロさんが重（かさ）なり、ハーモニーを奏（かな）でます。

　もちろん、三人は踊ったままです。

　右へステップ、ワンツースリー、跳（は）ねるように足をふみ鳴（な）らしてタンタタタン！

　お次は左へステップ、フォーファイブシックス、今度は後ろにジャンプしてトントト、トン！

　腕（うで）が、ゆらり、しなり。

　歌に合わせ、波のようにうねったかと思えば、刃（やいば）のようにするどく空を切ったりもして。

　ステージを縦横無尽（じゅうおうむじん）に、跳ねて、ステップ踏（ふ）んで、ターンして、腕を揺（ゆ）らして、また跳（と）んで……

　マニャもノイも、夢中（むちゅう）で彼らの動きを追（お）いました。

　そして、彼らの楽しげな歌に合わせて、二人も身体を揺らしました。

　しっぽもまた、くいっくいっと楽しく揺らめいていました。

　まるで、夢（ゆめ）の中のできごとのようでした。

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