第13話 マグノーさんのおつかい、ふたたび
次の日。
二人は
「おはよう。入って」
マグノーさんは、
「今日は、
「丘の上の」
「おうち?」
二人は、顔を見合わせて首をかしげました。
トットコ森には、まちとは
たしかに、その上にも大きな家が
マニャたちの家の、いちばん上の部屋から少し見えるからです。
四角の箱がいくつか
「そう。そこに
マグノーさんが、たずねます。
「えっと……
正しくは、
けれど、
「そう。世界で
マグノーさんは、作業机の上に用意した
「ちなみに、君たちのあのワンピースを
「そうなんですか?」
「彼らも、例のお祭りに参加するからね。彼らを運ぶ馬車や船は、他よりも
馬車は、ウマ人がひく車のことです。
ウマ人は力が強くて足が速いので、よく何人もの
「だからね、僕のおつかいついでに、君たちからもちゃんとお
それは、もっともな話です。
「わかりました」
マニャは、こくんとうなずきました。
ノイもいっしょにひとつ、うなずきました。
(六人組……かあ。いきなり、六人のひとたちとはじめましてかぁ……)
マニャは、心にズンと大きな
そんなマニャを見上げて、ノイがすりすりとマニャの
ノイの
そんな二人の
「……六人組と言っても、
ボソッとマグノーさんが、そう言いました。
「そうなんですか?」
「うん。みんな、売れっ子の踊り子だからさ。色んなところに
ということは、今日は少ない
(一人とか、二人とかだったらいいなあ)
マニャとノイは思いました。
「誰もいないってことは
「わかりました」
二人で分けっこして……マニャの方がちょっと多めに……
「そっちの
ノイが持っている袋の一つを
「あ、ありがとうございます」
「……気をつけて」
マグノーさんに見送られ、二人は丘の上の家を
やっぱりマグノーさんは、今回も見えなくなるまで二人を
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