11/12 ひとくちにっきふたつ
1.
田んぼに小さな看板が刺さっている。膝頭ほどの高さだ。数ヶ月に一度、「中干し」や「かんがい」と張り替えられていたが、今は真白である。重苦しい曇天と相まって、いやまさしく季節だ、モチーフの集合だ、短歌になりそうだと思ったのだけれど悲しいかなぼくには詠むセンスがなかった。
2.
しばらく前から隣の町内に古民家カフェらしきものができている。これを書きながら古民家には定義があろうか、と思って調べると、“昭和25年(1950年)の建築基準法制定時に既に建てられていた『伝統的建造物の住宅』すなわち伝統構法とする”と一社)全国古民家再生協会が定めているらしい。なるほど。
まあ定義の話はおいておき、少し外れにあるためいつも賑わっているという感じでもない。それが珍しく駐車場に溢れんばかりに車が止められており、目の前でも一台やってきて、一組の男女を降ろして去っていった。推察するに同窓会か、あるいは縁者の祝い事か。確かに結婚式をやるにちょうどよい気温になってきたし、少し気が早いかもしれないが忘年会の時期でもある。小さな建物の中に笑顔が溢れているとよいな、と思うなどした。幸あれ。
あと最高で最強だったお芝居『天號星』の感想も書こうと思っていたのだが、ほぼ役者全員に触れたい上脚本演出大道具まで称賛したくなっているのでまた別記しようと思う。
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