7/29 副反応・趣味で書く小説とは?

2つのネタ。

1.副反応

火曜日に3度目のワクチン接種に行き、例のごとく副反応に苦しめられていた。2回目もたいがいひどく、風呂の中で立ち上がれなくなったり熱が38度後半まで出たり(平熱が35度台だということを鑑みるとなお酷い)と辛かったのだが、そんなことは実感として忘れ「あーまた辛いんだろうなー」ぐらいの心持ちでいた。今回はそれを忘れないために記録しておく。

結果としては、接種の少し前に薬を飲んだほうがいいというアドバイスで初日は回避したものの、水曜日の朝方に悪寒が唐突に襲ってきて眠れず、上下長袖長ズボンに着替え震えながら飯も食わずバファリンを飲むなどした。ちょうど怪談研究のスペースを終えた直後で(これは改めてレポートしたいと思う)、参加いただいた方に迷惑をかけなくてよかった。正直当日それほどでなかったので舐めてかかっていたが、結局水曜日は倦怠感で軽い仕事しかできず、あらゆるものがしっちゃかめっちゃかになってしまった。一応先に片付けて用意をしておいたとはいえ、ほぼ一日触れないというのは弱小自営業者にとって大ダメージである。

とはいえ今回は28日の昼前に倦怠感はある程度取れ、仕事も捌きはじめられたので乗り切れたことにしておく。ダメージとしては毎回性質の悪いインフルエンザを喰らったぐらいなので、もう勘弁してくれという思いがある。



2.趣味の小説

イラストレーターさんや漫画家さんと話す機会が増えた、というのは以前軽く書いた内容だが、趣味としてtwitter用のイラストや漫画を描かれる方がいらっしゃる。僕もここに載せるように何も考えず無軌道に書いてみようか、と思うのだが、しかし骨子を練っている間にどうしても公募への投稿用にしたほうがいいな、と思えてしまう。

改めて考えると本当に趣味として書いたものは高校時代にまで遡る。大学時代も金にならないものを書いていたが、それはいずれ商業で書くための技術やアプローチを探るための競作で、その先に明確な目的があった。

そもそも商業で書いたものにもある程度――GGIに関しては相当――趣味をねじ込んでいるふしがある。両立できないこともないのなら、そういう体でやっていけばよいのかもしれない。

そもそも趣味と商業の境目は何なのか、これもよくわかっていない。技術レベルの差? いや、手慰みで書かれたらしい小説にも素晴らしい出来のものはあるし、いずれにせよ技術的なブラッシュアップは必要だろう。それは人前に出すか否かにかかわらず自分が我慢できない。よしそれがもっと研ぐことができるにしても一定のコストを割く以上、商業並に手間はかかる。

というところまで書いて、趣味とは「無軌道」であることかもしれないなと思い当たる。しかし僕は演劇をひとつの基軸にし、語らなければいけないという必然性なしに書くことができないから、どうも自分の書く小説に無軌道な自由さは得られそうにない。力の抜き方を覚えていないのだろう。こなれ感、とでも言えばいいのか。あるいは器用さ。趣味ではないかもしれないが、ぱん、と短編を叩きつけられる生来の作家らしさを持つ人には憧れる。何とか小説自体を自分の言語としたいなぁ、などと思う夜である。

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