日記5/3 神代文字
昨日の話。
とある雑談の中で神代文字の話題になり、「サインをこれにしたらかっこいいしデザイン性があるのでは?」「読めなさすぎて誰のかわかんないでしょ」「確かに」「でもせっかくだし調べてみるか」というやり取りを経て少しネットの海で調べ物をしていた。
そも神代文字とは漢字の伝来より前に日本で使われていたとされる文字である。
漢字の伝来について論拠となる記述は古事記・日本書紀にしかないが、論拠としてはこころもとなく、現在推測される少なくともこの時代に漢字が理解されていたであろうとされる有力な根拠は魏志倭人伝となる。
日本史では239年に卑弥呼が魏に使者を派遣したとあり、この時点で文言が理解できなければ外交的に成り立ち得ないから、という論法である。
すなわち神代文字とはそれ以前、紀元2世紀以前に用いられていたと定義されるようだ。
神代文字には亀卜から発展したと思われる対馬文字、守符等に用いる阿比留草文字(おそらくこれには見覚えがあるのではないか)、ハングルに類似点が見られる阿比留文字等が挙げられるが、その中にも後世の創作とされるものが存在する。
いわゆる偽書として作られた竹内文書・九鬼文書(くかみもんじょ)の中における創作もあり、手を出すとなかなか危険な分野になりそうだ。
ただ国会図書館に所蔵されている和字考が比較的根拠を持って書かれ、多数の神代文字についての解説もある。
唯一問題なのは、解説として記されたくずし文字が読めないことだ。神代文字に至る前にまずそこを勉強しなければいけないらしい。何とも、という話だ。
全て漢文で書いてあれば何とかなるのだが。よし白文だとしても。
しかし神代文字は調べて画像を見るだけで創作意欲が掻き立てられる。呪術的な何かしらの力を包含しているような錯覚を覚える。これは偽書を作って架空の歴史を語りたくなるのもやんぬるかな、という感想を抱いた。
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