MT車は要領の良さと感覚が第一
教習を受けていて痛感するのは、要領良く操作をこなさなければ失敗するということです。
私は先にAT車の普通免許を取得していることもあり、気を抜くとAT車の気分になってクラッチの存在を忘れてエンスト(エンジン停止)、なんてことを偶に仕出かします。AT車では脱輪しないような単なる左折において、クラッチやギアチェンジに気を取られて脱輪してしまうこともあります。凡ミスを挙げていると、正直キリがありません。
MT車は運転中の操作が多いために、AT車以上に気を回さなければならないことが多く、頭で仕組みや操作方法を理解しているだけでは上達できません。感覚で運転できるように、身体に操作方法を叩き込む必要があります。
特に、坂道発進ではクラッチとアクセルの匙加減により変化するエンジンの音で発進のタイミングを判断しなければならず、本当に感覚が物を言います。
私の視覚は前作で詳述した通り、かなりポンコツですが、代わりに耳は良い方です。エンジン音の変化はすぐに理解できました。ただ、この音で合っているのか、という点で自信がないので困ります。
正直、操作方法を必死に身体と頭に叩き込んでも、審査を突破する自信がつきません。自分への信用が地に落ちています。どうにかこうにか、必死にこなしてはいますが、審査でエンストや後退せずに上手く出来るのか……不安しかありません。
そして、AT教習でとても苦労したS字とクランク、すなわち狭路走行について。もう、仮免試験で成功させた自分が幻だったのではないかと思ってしまうくらい、S字とクランクには苦手意識が強く残っています。
免許持ちの肩書がプレッシャーとなっていて、どうにか脱輪しないようにこなしていますが、AT教習の段階から苦手なコースでは、やはり偶に脱輪してしまいますね。ツメが甘いことが多い。しかし、以前に比べたらかなりスムーズに進めるようになっていました。
ただ、クラッチで速度を微調整することに慣れません。コースに入る手前でブレーキで惰力を作り、そのまま強行突破してしまうことが多々。
折角のMT車なのだから、クラッチで速度調節をしなければいけないと、頭ではわかっているのですが。エンスト常習犯としては、MT車の止まるか止まらないかギリギリの微速というのが怖くて仕方ありません。大体、そういうスレスレの動作をしている時にエンストをやらかしますから。
また、AT教習ではさほど苦労しなかった方向転換と縦列駐車が鬼門になるとは思ってもみませんでした。
やり方は覚えているのに、MT車になると何だか勝手が違う。AT車では基本的に、細かな動きが必要な場合はクリープ現象(AT車特有の現象であり、アクセルを踏まずともブレーキを離すだけで車が勝手に動き出すこと)を利用して突破します。
しかし、MT車では常に丁寧に操作しなければなりません。発進時の微速を利用して、クラッチの加減により車体を操ります。
ブレーキの加減だけで細かな動作が可能なAT車とは異なり、常にクラッチとブレーキ、アクセルの微調整が必要となってくるのがMT車です。そこに、方向転換や縦列駐車という匙加減が重要な項目がぶつかってきますので、AT車以上に頭が混乱します。
このように、普通審査の教習項目は普通車教習課程の1段階とほぼ変わりません。方向転換と縦列駐車は2段階の内容ですが。路上教習や高速教習は普通審査の課程に含まれていないのです。
もし、普通審査をクリアした後にMT車の路上訓練がしたいと思ったら、ペーパードライバー講習に頼ることになるのかなぁと思っています。教習課程で狭い所内しか走っていないのに、審査に合格しただけで公道も走れると言われても、正直おっかないです。
といっても、繁忙期はペーパードライバー講習が中止されていることが多いので、閑散期になったら問い合わせるのが一番でしょうか。
一先ず今は普通審査合格を目指して、教習に励むのみです。
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