ミクリの本質 エピローグ
メイド長室――。
入室した使用人が淡々とした様子で口を開きました。
「ご報告します。ミクリが襲撃者を掃滅しました。おそらく単独による襲撃だったと思われますが、念のため警備を強化します」
「そうですか……。では今回の件、露見せぬよう迅速な後始末に務めて下さい」
「かしこまりました」
◇ ◇ ◇
ミクリは無事に屋敷へ帰還しました。
その姿を捉えたカレンはすぐに駆け寄ると、ミクリにしがみ付いてわんわん泣き出します。
「うわあああん! ミクリー!」
「お嬢様、いい子にしてましたか?」
カレンは泣きながら首を縦に振ります。
「そっか……」
ミクリはその小さな女の子の頭を撫でると……。
「あ、そうだ! お嬢様、一つお願いがあるんですけど」
「……なあに?」
「次月、私を養ってもらえませんか?」
するとカレンは透かさず返します。
「じゃあ、鼻からメロンクリームソーダ飲み干すヤツちゃんと見せてね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます