ミクリの本質 4
お屋敷の庭で使用人がバラの手入れをしていると……。
ガッシャ―ン!!
凄まじい音ともに、ド派手なピンク色の3輪トラックが門を突き破って侵入してきました。
「え? なになに? 何なのあの趣味の悪い車は!? もしかして不法侵入ってやつ!?」
警戒しながら近づくと……中にはなんとご令嬢と血まみれの運転手の姿。
「きゃあああ!! 誰かー! 誰か来て―!!」
叫ぶ使用人。
屋敷内は騒然とするのでした。
◇ ◇ ◇
一方……。
ビルの屋上から煙幕が晴れるのを待っていた男は気付きます。
箒に乗った少女が凄いスピードでこちらへ迫っていることに……。
男は狙いを定め……1発、2発、3発と射撃しますが、少女は全てを
分が悪いと感じたのか、男は逃げる為振り向くと……。
「!?」
今の今まで前方から箒に乗ってこちらに向かっていたはずの少女が……いつの間にかすぐ背後にいたのです。
男は恐怖のあまり後ずさりすると、少女は透かさず三角締めを繰り出し男の背を地に付けさせます。
少女は片足で男の胸部を踏みつけると……。
「…………」
無言のまま、魔法で出現させた拳銃の先を男の口へ突っ込みました。
男は涙を流しながら命乞いを始めます。
「あ、あおう! おおおああいえうえ! (た、たのむ! 殺さないでくれ!)」
しかし少女は無言を貫き躊躇なくその引き金を引くのでした。
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