『宇宙鍼灸師』

『宇宙鍼灸師』

　宇宙鍼灸師さんは、忙しいのです。

　今日は、ぼくらの太陽さんに呼ばれておりました。

　『やあ、お待たせしました。太陽さん、いかがですかな？』

　『それが、もう、からだじゆうが、痛いだべ。まいったべ。』

　『あなたは、まだ、そう年期ですからなあ。まあ、でも、疲れが出始める時期でもある。気をつけて、定期的にマッサージや、針。お灸をしましょう。』

　『うんだ。なにかと、問題起こす、惑星さんさが、あるだべ。』

　『困ったもんですな。このあと、地球さんに呼ばれてるだよ。最近、人間に、またまた、はあ、病気が大流行していましてね、』

　『ああ。地球くんから、なんとかしてくれえ、と、言ってくるが、まさか、昔みたいには、丸焼きにはできまい。恐竜くんたちは、かわいそうだったが、あのままだと、せっかく増え始めた生き物が、全滅しそうだったからなあ。後悔してる。ワクチンを作る力を持たなかったからなあ。かわいそうだったが、』

　『んだ。じゃ、今日は、針するべ。ずばっとやるから、黒点は増えるだべな。』

　『まあ、地球の生物に影響少ないように、たのんます。』

　『あいよ。では、行きます。ほれ。ずずずずず。』

　『はやあ〰️〰️〰️〰️。気持ち良いす。』

　『はいはい。こっちも。んで。まだ、やってない場所行ってよいべか？　疲労回復には、よく効くがね、ちょっと、フレアがたくさん、とぶかも。まあ、地球さん自体には、影響ないが、あの、巣くってる人類の人工衛星とかには、ちょっと、きついかも。』

　『このさい。たのんます。先々の、ために。』

　『よっしゃ、よっしゃ。』

　『あああ、いいす。』

　『んだば、もう、一発。』

　『あぎゃあ〰️〰️〰️〰️〰️〰️☺️』

　　・・・・・・・・・・・・・・

　史上最大級のスーパーフレアが地球を直撃したのです。コンピューターの誤動作、通信の途絶、インフラの混乱、人工衛星の破壊、宇宙ステーション内での、宇宙飛行士気絶事件、などなど、さまざまな事象がおこり、地球文明は、数年間、大打撃を受けました。

　ただ、核戦争しようとしていた幾つかの地球人類の国が、あわてて、取り止めにしたらしいとも、言われますが、それは、秘密のままでした。

　　　●●●●●●●●●●●