第23話 予想不可
ご飯は食べないのか。
「聞き方を変えるわ、好きな人いるの?」
「いないっていうのが正しいかもな、友里と付き合ってみて気づいたことがあるんだ。友里もそうかもしれないが好き同士になって付き合ったわけじゃない」
「そうは見えなかったけどね」
これは自分でもわかる確実に友里に惚れていた。
「惚れてはいた、でも...]
「極論でいえばだれでもいいってことね」
「否定はできないな、自分で思いながら不甲斐ないよ」
「好意を持たれると好きになる。ってことね」
この性格の欠点、もし二人からアプローチされたときどうなるんだ。
「わかるよ、今考えてることあなたは優しいから...」
「これが幼馴染ってやつなのか」
「私と付き合いなさい」
「?」
「何言ってんだ?」
「言葉の通りよ。でも周りには内緒ね」
「話についていけないんだけど」
「一年だけの契約みたいなものよ」
「うん。もっとわからない」
由真は何を考えているかわからない。別れて次の日に付き合うってどうかしてる。
「文句はきかないから、一年であなたの人格を整えてあげる」
「い、いやそういうことじゃなくて」
「この件はメールでよろしくね。じゃ。」
行ってしまった。
こんなに緊張感もなく十分足らずで誰かと付き合うことはあるのだろうか。
腹減ったな。
浮気ってダメなんですか? 豆 @kakitaku
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