高咲 友里の独白

 私はもう負けたくない。きっと負けたと思っているのは私だけかも知れない。でもいつか勝ってやると思い。高野優も付き合う事にした。


 私は2度も彼女に傷つけられた。中学の時2回付き合っていたが彼女と話していると2人とも私と別れて彼女に告白をした。


 しかし彼女はそのどちらも振ったのだ。私は到底受けいられなかった。毎回別れる度に一晩中泣いていた、また彼女にやられたと。


 でも彼女は悪くない私の彼氏をたぶらかしたりしたわけじゃない。ただ一緒にいるということだけで惹かれていく、それをことごとく振る彼女が許せなかった。


 でもその彼女に復讐するチャンスができた。彼女はいつも一つ上の先輩で隣の家にすんでいる高野優という人の事を話していた。私には分かっていた彼女はその人の事を褒めたり、嫌がったり、ウザかった出来事を話してくる。それだけでわかる彼女は彼に惹かれている。


 私は彼に近づくために計画を立てた。私と彼女は友達とはいえ親しい中では無かった。だから私は彼女に近づいて彼の情報をたくさん集めた。

1番の難関は学力だった。彼女とは5教科のテストでも100点近く離れていたが恋の恨みは凄いものだった。彼と同じ高校に行くために勉強をして彼女と似たような点数になれた。


 そして高校に入り彼との接点が出来る様に情報を集めるためにクラスの委員長となり、先生と仲良くなり、そしてついに彼の所属する生徒会に入ることができた。


 それからは簡単だった彼とより多くのことを話して予め知っている彼の情報からどの様に堕とせるかも把握済みだった。


 そして彼と恋人関係になる事ができた。


 「私優先輩と付き合う事になったの。」


 そういう時彼女は、えっ?って驚く様な顔をしてこう言った。


 「そ、そうなんだ。おめでとう」


 私にはわかる。彼女は冷静を保っていたがこの言葉には心がこもっていなかった。彼女はショックを受けていた事。


 やっと由姫に復讐ができた。あとは思い出を作ってその一つ一つを報告して頃合いをみてから彼を振る。




















なんて愚かだったのだろう

そして私は後悔をする...






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