混合魔法

昨日の寝る前に新しい混合魔法が思いついたので学校が終わったら低級者用ダンジョンに向かうことにした。


受付を通り、いつものように1階の平原へ。そこを通る冒険者達は見慣れたもので挨拶をしてくれる。



魔法使い組と戦闘職組はそれぞれ修行を開始している。

私の周りにはディーとグリフとフィンが集まってくる。


「リゼル、今日はどんな魔法なの?」


「今日のはちょっと激しい魔法になると思うから、少し離れてみててね。イメージはなんとなく出来ているから完成は早いと思うよ」


「ふ〜ん、そうなのね。新しい魔法は楽しみね」


ブリちゃん先生から教えてもらった新しい火魔法2つをまずは試してみる。


“ファイアーサークル” 火の輪が出来上がる。


“ファイアーウォール” 火の壁が出来上がる


「うん、これは普通に発動できるね。よし試して見るからね。”ウンディーネ” 私達の周りに水の膜を貼って」


安全のために”ウンディーネ”に水の保護膜を貼ってもらう。


まずは空気のうずまきを上昇させるイメージ

風が渦を巻き始める。


さらに上下方向から風の渦を回転させるように風を送り続ける。

強い上昇気流を作り続ける、さらにマナを送り続け回転をより激しくさせる。



数メートルの竜巻が完成する。


風魔法は想像通りに出来た。これにファイアーサークルのイメージを組み合わる。渦に火の輪を乗せるイメージで何度も繰り返す。


竜巻の中の火がどんどん熱せられていき、竜巻状の炎が完成した。詠唱方法をまとめあげ、完成した魔法を詠唱する。


”ファイアーストーム!


数メートルの高さの火炎旋風が出来上がる。


「リゼル、凄いわ。離れてみてると綺麗だけど凄い火力の魔法ね」


「うん、近づかないでね。内部は炎の旋風だから巻き込まれると炎を吸い込んで窒息死しちゃうからね」


遠目で見ていた皆も集まり始めた。


「何あの魔法。火魔法にあんな魔法ないじゃない•••地元で天才って言われてたのに」

ペーレが半泣きの顔で悔しがってる。ブリちゃん先生が曾孫を落ち着かせている。


「流石はリゼル様です!!素晴らしい魔法です」

オリビアが目を輝かせて私を褒めてくれる。


「規格外の魔法じゃの〜。リゼルさん1人で1部隊くらいなら楽に殲滅できるのぉ」


「これからのことを考えると強力な魔法はどれだけあっても困りませんし、初代様ならもっと凄い魔法を使ってたと思います。私なんてまだまだ未熟です」


「そう卑屈になることもあるまいて。初代賢者様も最初から強かったわけでもなかったと思うしの〜。向上心があればリゼルさんならいつかはそこに辿り着けるぞ」


「私負けないもん!もっと魔法の修行する。ひいお婆ちゃん、もっと魔法を教えて!」


立ち直ったペーレがやる気を出す。


「やる気は大事じゃ。修行を続行するかの〜」


それから私は”アースストーム”、”ウォーターストーム”といくつかの似たような混合魔法を作り上げる。


もう一つ浮かび上がったがあまりに危険な効果が起きそうなため、切り札として残しておこう。

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