6歳 視察と布教
6歳になり、視察を兼ねて父様からダンジョンへの許可が出た。場所は領内にある初心者用ダンジョン。
5歳で連れて行って貰う予定だったが温泉テーマパーク作るのに夢中になりすぎた結果なので仕方がない。
混合魔法や二重魔法など試したい魔法がやっと使える。
Bランク冒険者 風の護り手の3人に護衛を依頼し、いつものメンバーで視察とダンジョンのある街へ向かう。このメンバーで旅に出ることが多いので手慣れたものだ。
今回の視察の目的は、町や村での温泉発掘も目的に含まれている。領民からおらが村にも温泉をという陳情が多数来てるためである、領民の人気取りの一面もあるが温泉を普及させる目的もあるので私としては願ったり叶ったりだ。
まず訪れた1つ目の村。
盛大な歓声と共に歓迎される。父様が温泉効果だと言っているが父様の手腕のほうが大きいと心のなかで思う。
いつもの4人で休むまもなく早速温泉を掘り出しに行く。村民たちも私達の後ろをついてくる、魔法に興味があるのだろう。手には温泉が湧いたとき用に浴場を作るための道具も用意してある。
何度か温泉発掘をしているせいもあり、魔法のコントロールが上達してきている。割とスムーズに3時間ほどで源泉が湧き上がり、村人からは歓声が湧き上がる。土魔法で浴場スペース分の穴を掘り、村人たちがそのあとの作業を行っていく。 数日後には村人たちの憩いの場の完成である。
村内は特に異常もなく、今年度も豊作が見込めるとのこと。温泉が湧いたことで夜は村の中央でお祭り騒ぎになった。こういう賑やかな祝い事は嫌いではない。
他の村々も同じように温泉を発掘する。温泉教の布教はしっかり行っていく。
目的地のダンジョンのある第二領都へ到着。この町でも大歓声で迎えられる、領都での温泉テーマパークの話が流れてきてる分、期待感が半端ない。町の代官が出迎えてくれる。ここには小さいながら屋敷がある。今日からそこに滞在する、初日、2日目は視察をしっかりと行う。
3日目から温泉発掘を開始する。 流石に村とは規模が違うため衛兵が護衛をつとめてくれる。この町には、町近くとダンジョン近くの2箇所発掘する予定。 冒険者を領内へ誘致するのが目的である、町に温泉、ダンジョン帰りに温泉と癒やし効果+αで街の魅力を向上させる。
特に何も問題が起きることもなく、数日掛けて町とダンジョンそばに温泉を発掘させる。
町はお祭り騒ぎである。冒険者たちは応急で掘っ立て小屋を作成し温泉に浸かり歓声を上げる、評判は上々だ。
この町には第二領都として温泉とダンジョン以外に目玉スポットを作ることが課題。
今回、私が考えたのは、子供も大人、冒険者も楽しめるフィールド・アスレチックである。ダンジョンでも使えそうな動きを取り入れたアスレチックならば訓練の意味合いも強くなるであろうと予想した。
明日から人生初のダンジョン探索だ。ファンタジーと言ったらモンスター、楽しみにしつつベットに入る。
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