6歳 ダンジョンデビュー①
朝早く冒険者ギルドの前に到着。
初めて冒険者ギルドの中に入る、仕事を探している冒険者たちが私たちに気づく。テンプレ的展開とは真逆の拍手喝采で迎えられる、”温泉卿万歳!ありがとう!” 感謝の声が響き渡る。すっかり温泉の虜に魅入られた冒険者達、温泉を掘ってよかったと思う瞬間である。
受付で他のメンバーは冒険者カードを持っているため、私とディーは冒険者登録をする。受付嬢から冒険者ギルドのルールの説明をしてもらう。
・冒険者同士の争いは禁止
・依頼未達の場合、違約金の発生が有り
・1年間未受注の場合、ランクは降格する
・ランクはFランク〜Sランク
大雑把に言うとこういうルール。ダンジョンへのアタックは自己責任、特定のダンジョンはランクによっては禁止。冒険者カードはFランクスタートなので銅製で出来ている、名前とランクしか書かれていない。本来ならばギルドの登録の際に訓練とテストがあるが、賢者と魔法使い扱いということで特例で免除してもらってる。
ダンジョンまでは馬車で移動。今日は修行が目的なので父様、マクベス兵士長、ディー、リード、ロンザ、Bランク冒険者チーム ”風の護り手”のフルメンバーで来ている。過保護とも言えるくらい鉄壁の布陣である。
入口前に冒険者ギルドの受付が用意されている、初心者用のダンジョンとは言え万が一ある場合に大して入出の管理はされている。
入口前には商人や料理人が商売をしている、結構売れてるみたいだ。
このダンジョンは10階層、一番下にボス・モンスターがおり、それを倒すと転送されて地上に戻れるようになっている。10階までは攻略されているのでマップも用意されている、定期的にギルドのスタッフも巡回し安全面も考慮されている。
今日は修行が目的なので父様、マクベス兵士長、ディー、リード、ロンザ、Bランク冒険者チーム ”風の護り手”のフルメンバーで来ている。
入り口を抜けると1階ダンジョン。
場面がいきなり変わり、中は草原になっている。ダンジョンに入ったんだなぁと実感させられる。
近くにゼリー状の半透明のモンスターがいる。
「リゼル、まずはそこにいるスライムを剣でモンスターを倒してみろ! 中央の核になっている部分を攻撃すれば倒せる」
「はい、スライムを倒してみます」やはりスライムだ、ゲームのようにデフォルメされてるわけではないから中々グロい。抵抗感はないから攻撃しやすい、中央の核を狙って剣を振るう。
「バシュッ!」深く斬る中央の核を破壊した、スライムがドロドロに溶ける。
「うむ、スライムレベルでは流石に問題はないか。このまま放っておけばダンジョンにモンスターは吸収される。次は各種魔法でスライムを攻撃してみなさい。それが終わったら爆炎魔法の練習をしよう」
「ファイアーボール」 直径30cm程の火の玉が浮かび上がり、スライムに向けて投げつける
「ウィンドカッター」 風の刃が数枚、スライムを切り裂く
「ニードル」 地面から土の針が飛び出てくる
「ウォーターカッター」 水流で出来たカッターで核をめがけ振り下ろす。
今使える四大魔法をそれぞれ使って魔法で倒す。
「眼の前で四大魔法を使われると、やはり賢者だと感じるな。次は爆炎魔法だ、ファイアーボールとウィンドカッターを体内で混ぜる魔法ファイアーカッターを発動してみなさい。イメージは風の刃を炎の刃にし飛ばすイメージだ、お手本はこうだ」
スライムめがけて、30cm程の刃がスライムの核を切り抜く
「なるほど、こういう感じですね。やってみます」
体内のマナを操作する、無事にできるかな?
「ファイアーカッター!」
”私の物語に初めての混合魔法が加わる”
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