勉強することになりました
私は半端ない魔力持ちとわかってから、毎日宮廷魔道士について勉強することになった。
父と王宮に呼ばれたのはその話だった。国王陛下から、私な魔力は貴重でそれを最大限に活かせるように宮廷魔導士に着いて勉強するように言われた。
まずは回復魔法や浄化魔法の使い方を学ぶらしい。
これは前の人生でも持っていて、普通に使っていたので、多分問題なくできるだろう。
この国はほぼみんな魔法が使えるが魔力が弱くそれほど頻繁に使うわけではなかった。
ひと握りの魔力が強い者は希望制で10歳から無料の王立魔法学校で学び、そのほとんどが宮廷魔導士団で働く事になる。
希望しなければ普通の魔力の者と一緒に16歳になって王立学園に通うようになってから魔法の練習をする。学校には行かず家庭教師を招いて家で勉強する者もいる。
この国は魔法に重きを置いていないので魔力が強い者は、自分の将来は自由に選べる。魔道士にならなくてもかまわない。
「レティは僕と結婚するし、魔法学校なんて行かなくていいよ」
ジークハルト様はそう言っている。まぁ、学校の事は生きていたら考えればいいか。
しかし今の人生で女神スパリーナの神子になってしまったので魔力が凄く、特別に宮廷魔道士から指導をうけることになった。救いの神子の頃とは少し違う。
前の人生では、確か光属性と聖属性を持って生まれてきたと思う。そして、6歳の時に大司教様が救いの神から私を救いの神子だとの神託を受け取った。
普通の子供は練習なのに私は訓練。救いの神子なんかになりたくない。あの頃は訓練をしながらずっとそう思っていた。
「レティ、僕の気持ちは変わらないからね。僕はレティを守る専属の護衛騎士になるよ」
ジークハルト様はまたそんなことを言う。
私は護衛騎士に殺されたくないわ。
「魔力が強くても特に何もするわけではないし、誰も危害を加えないと思うので護衛などいらないですわ」
私は軽く断る。
「護衛騎士になったらずっと一緒にいられるからね。今はまだ見習い騎士だけど、きっと正式に騎士になるから待っててね」
なりますよ。ちゃんと正式な騎士様に。
私が死んだ時は確か近衛騎士団にいたはず。
「きっと強くて素敵な騎士様になりますよ」
私が遠い目をしながらそう言うと、ジークハルト様は嬉しそうに微笑んだ。
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