最新「49 シスター」まで拝読。
いやー、コメディタッチの冒険譚、とっても面白くて12万字ちょっと一気に読みました!
プロローグは主人公・ジルを追い出す側である強いパーティの男性メンバーの視点で描かれています。
あわれにも、主人公がこのパーティの男に騙されて海の魔物の前に突き落とされるところから物語がスタート。
主人公・ジルは人魚のティファーナに助けられますが、何のインプリンティングか、彼女から結婚相手と認識されちゃう。
そして、何のスキルもないと思われていた「魔法商人」のジルは、実は絶大な魔力を相手に渡してものすごく強くすることができる能力が……!!
このジルの力で、仲間になったメンバーが次々最強になっていく……なのに肝心のジル本人はよわよわのまま、というのが非常に面白いです。
ジルはよわよわだけど商才はあるっぽいですね。今までになかった『海上ギルド』の設立を目指しつつ、スキルアップのクエストをやったりします。
そこでなぜだか騎士団の入団テストに遭遇したり、オークと戦うことになったり、と次々魅力的なエピソードが続いて、12万字があっという間と思えるほどワクワクしつつ読み進めました!
とにかく、コメディタッチの一人称がなんとも心地よい。
始終笑える箇所がありますし、主人公と一緒にツッコミ入れたくなること必須。
それから、プロローグのラウギリという男性の語り口調と、本編のジルの語り口調が全然違って、書き分けられている作者さんの器用さを感じました。
ラウギリのような語り口のキャラを主役にしたお話も一度見てみたいです!