第3話

北見さんと、中川さんは私服に着替えて来た。俺も私服だ…。


北見さんも、中川さんも…2人共が急に…

お洒落に変身していた。俺は…

『ナニ?2人共…すんげーお洒落じゃん!』と話すと…

北見さんが…鈴村くんもなかなか、イケメンな格好してるじゃん!


中川さんも…北見さんもアイメイクがバッチリ決まっていた。

2人が、

『マスクし出してからよね?アイメイクに力入れだしたのは…』


『そうそう、誰に見せる訳じゃないけど、気分が上がるもんね?』

俺が…

ナースってそうなんスか…?と問うと、


『今時のナースは、目を決める人が多いのよ…?指輪だって、していいんだから…。』

『へ~?大人で…綺麗な人に囲まれて、俺って良いご身分かな?』


『やだ~きゃはは…』

そうこう話してるうちに…徒歩で行ける

焼き肉屋に着いた。


『さぁ食べるぞ~♪』

北見さんは先頭を切って店へ入っていく…。


席に案内され、俺ら3人が席に着き…注文を聞きに来た店員に…

『食べ放題と飲み放題コース!』と女性2人が決めてくれた。


『ちょっと、(笑)食べれるのか?』と俺が聞くと…

『あたりきよ~ぅ…』酔ってもないのに…このハイなテンション。


中川さんも…北見さんも…

飲み放題コース?意外過ぎる…。ちょっと可愛いな?と思わず笑ってしまった…。僕は飲み物はウーロンハイにしたのだが…


女性2人は生をジョッキで頼んでいた。

俺が…ぼそっと…

『頼もしい限りですな?』とちゃかすと…


もはや…早く生のジョッキが飲みたい!と…

俺に乾杯の音頭を

急かして来るのだった。


しばらくして、3人が3人共…ほろ酔い加減になり、焼き肉を

つまむ程度しか食べなかった。

(何の為の食べ放題?) と俺の心配をよそに…


2人は焼き肉を追加し ご飯をどんぶりで…

頼み始める…。僕は、タンを焼いて食べていると…

この2人、すげぇ…食うな?(笑)


親睦会も中盤に差し掛かってくると、

みんなが、大変な仕事に着いちゃったわ~。と愚痴もチラホラ…


俺も…大変な仕事に着いたよな?と話を始めると…北見さんが

鈴村くんには話しておこうかと…思う…と…

話が始まった。


鈴村くんの担当患者の三門レンって方ね?

実は婚約者が居たんだってさ~…でも、

何であそこまで荒れてるかって言うと……


結婚式当日…フィアンセにドタキャンされたのが原因みたいよ…?


女性としては…ショックよね?まぁ気持ちは分かるけど、


レンさんって…その後自宅の3階から…飛び降りたんだって……。

幸か不幸か?

命は助かったんだけどね?本人としては……死にたかったんだってさ、それほどショックが酷かったらしいわね?


でも、分かるわ~。

誰かに寄り添ってもらわないと……乗り越えられないじゃないの。


と北見さんと中川さんも、三門レンの不幸に私なら、新しい異性を作るな~。


『その選択肢が、出来ない程に…?』


俺はタンを食べながら、

ウーロンハイを見つめた。残り僅かな

ウーロンハイに、既に手をつける気にも…

成らなかった。


今日…俺、三門レンに酷い言葉を吐いてしまった……


酔いも回り、横になると…


北見さんが…俺に言う…。

『助けてあげてね?鈴村君…。』


俺は聞こえないフリをするしか無かった。

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