第2話

美少女の、三門レンの部屋は…余りにも問題が起きるために

個室を割り振られていたのだが……

病院側が、その事実を担当医から話す事になり…今日はレンの双子の兄の、

三門しずくが担当医から全ての事柄を聞いては、しずくの立場も

何もかもを崩していくレンに対して……


『レン…お前、、いい加減にしろよ!?自分の置かれてる立場、分かってんのか?』と


つい言葉をあらげる事もしばしば……しずくは『お前の兄なんて辞めたい位だ……ちくしょう!ふざけるな!』


と病室から、走り去っていったのだ…。

三門レンは…相変わらず…ツンッと澄ました顔を変えない。むしろ三門しずくが、最終的にレンに


謝りに来る事も…みんなに気を使わせる事も…レンには、お見通しであり…

しずくはレンの双子の兄で、有りながらも

レンの感情ひとつで泳がされる位に、

レンにとって兄なんて、クズ同然ね?と

いつにも増して…レンは兄のしずくに対してキレていた。


午前中の検温の時間、巡回してくるナースに対しては…レンは何もしなかったが…


何故か…圭斗が部屋の前を通るたび

『覗かないで!今から着替えるの。フフッ』

とか、

『昨日、あんたがご飯運んできてから、髪の毛が入ってたわよ?』

など、

終いには…鈴村さんに胸を触られました。


と有りもしない事を…ナース達に言い触らしていた。


さすがに俺は耐えられなくなり… 三門レンに直接聞いた。

『何でなの…君は自分が悲劇のヒロインとでも…?思い違いも…大概にしろよな!?』


と患者に吐いてはいけない台詞を口に

出してしまうと、俺はレンの顔さえも合わさず……


婦長に、愚痴をはいた。

『難しい患者…になったのは?いつ頃からですか?…婦長。俺は…正直、腹が立つけど、逃げたくない。』


婦長は、気を楽にして接してみたら?……とアドバイスしてくれ、


鈴村くんは…気を

負いすぎかもよ…?とナースも同調する。


その同期にあたるナースは北見さんといい…

懐の広い人で、

日にちは浅いのだが…人望はあった。


北見さんに

『今日…夕飯どっすか…?』と俺は気軽に聞くと…北見さんは

意外にも楽しみにしてる!と返事をくれた。


まだまだ勤務してから日が浅いが……

親睦会という名目で、


三門レンについて…

お酒を飲みながら情報を仕入れよう。


という読みの為に…

北見さん以外にも

同期が、数名俺に聞いてきた。

僕も実は行きたいよ!とか…私も今度誘ってよ~♪と…


北見さんと仲のいい

中川さんというナースと…病棟の世話係という大役をいきなり、

任された。小田君も行きたがっていた。


『っか~♪酒と女と愚痴とおつまみって、サイコ~だよな?いーなぁ…。』


まぁ、またね鈴村君…じゃあ!と小田君は仕事に戻り…

テキパキと与えられた仕事をこなしていた。


その様子を見ていた、俺と北見さんと…中川さんは…

『ピザ!食べようよ?いい店知ってんだぁ!』

『えー!焼き肉だよ!絶対焼き肉!クスクス…。』


鈴村くんは…? と北見さんと中川さんに、同時に聞かれて……


俺は少しだけ照れて…

『焼き肉行きますか?…』


まだまだ新人の部類に入る3人での…楽しい親睦会が始まる。


小田君も行きたがってたみたいね?

『酒飲むぞ~~♪』と中川さんと北見さんは妙に盛り上がっていた。

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