第12話 恋か仲間か

彼女を見つけた。敵も何もいないし、彼女も拘束されていない。

ゲームなら普通は敵がいるはずだ。罠があるようでもない。

彼女を連れて城を出ようとすると仲間だった女勇者がそこにいた。

「好きな人がいたんですね。私と結婚するって約束してくれたのに」と

そう言うと彼女は激怒し始めた。「この女と結婚したいの?ワタシがいるのに!?」

許せないという負の感情がひしひしと伝わってきた。その瞬間、彼女は

剣を出し、猛攻撃を仕掛けてきた。彼女は偽物か?いや、本物だ。

そうすると仲間が偽物か、人間不信になりそうだ。戦いを止めるように促したが

聞く耳も持たず、一方的に攻めてくる。何故か剣術が時間の経過により上達していく

僕は刺される覚悟を持って、煙幕弾を撒き散らし、彼女を連れ去った。

僕はゲームオーバーで勇者不在の彼女もゲームオーバー。

勇者と姫は交代制らしく、現実の世界に戻ってきた。長い夏休みだった。

色々な学び、経験をしたせいか人としてレベルアップ出来た夏だった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

不器用な二人の夏休み ソルト🧂 @Solt01

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ