第3話 緊張そして夏の始まり

親も交えて、食事する事となった佐藤家と佐原家であるが、

どうも両親が緊張しているのかギクシャクしている。

「久しぶり、元気そうでなにより。」「そちらこそ。元気そうで良かったわ」

どうやら、以前から面識があるらしく、気まずいらしい。お母さんは気にせず、

パスタをニコニコしながら頬張っている。僕と彼女はたこ焼きを二人で食べていた。

「あ~ん。美味しい?熱くない?」「大丈夫。美味しいよ。なんか照れちゃうな」

そんな感じでカップルのようなイチャつき具合だ。これは第一ステップに過ぎない。

僕が知りたいのは、彼女と夏を過ごせるかどうかに懸かっているのだ。

「夏休みはどうする?そっちの旦那さんが良ければ遊びにでも行くか?」

「旦那はいないの。仕事の予定が合えば行けるかも」佐原家と佐藤家の会議は

順調に進んでいく。それから約2時間の話し合いの末に夏休みの間は寧々猫ちゃんは

泊まりにくることになった。泊まりに来ることになって自宅に帰ると、

僕は手帳を取り出し、夏休みの計画を立て始めた。

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