第2話 イベント

僕と寧々猫ちゃんは友達になった訳だが、小学生だし

お互いにスマホがない。休み期間中もやりとりをしたいと思う自分は

手紙で文通する事にした。お互いの家に手紙を週に2回ほど送り合う。

近況報告や趣味の話、恋バナ色々書くのだ。彼女の字は丸くて可愛い字だ。

彼女と文通して2ヶ月が過ぎたころ寧々猫ちゃんのお母さんから

『しおりくん。初めまして。今度、両親も交えて食事でもどうかしら」と

手紙が送られてきた。我が家の両親は「喜んで。楽しみにしています」

と筆を軽快に進めながら書き終えポストに投函した。

夏休みは特に何もなかった僕に1つの予定が出来た。彼女と食事をすること。

夏休みは始まったばかりだが、既に僕の心は彼女に奪われ、舞い踊っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る