第4話カモノハシ男
ピンポンパンポン。
「えー、てすてす。本日は晴天なり。おはよう、ホワイト将軍。今日は失敗は許されんぞ!」
「ははっ。もう、何とお詫びを言っていいことやら。仮面トリダーは思いの外、強くて……」
「何をほざいている。山田猛は一度も変身しとらんぞ!今回、失敗したら次はホワイト将軍!君の出番だぞ!」
「今回の怪人は、見物ですよ!カモノハシ男よ、カモノハシ男よ!」
カモノハシ男が現れた。
「カモノハシ男よ、例のモノは装着したか?」
「もちろんですばい」
カモノハシは卵を産む哺乳類。カモノハシ男は卵形時限爆弾を装着している。
喫茶店マメーゴ。
「おやっさん、最近、チョッカーが大人しいね」
「そうだな、もう、チョッカーは解散したんじゃね~か?」
「そうかもね。アハハハ」
チリンチリン。電話が鳴る。
「はい、こちらマメーゴ」
「大黒ふ頭の7番倉庫にこいっ!山田猛一人でな。断わると、幼稚園バスを爆破させるばい」
「おいっ、猛!チョッカーからだ。今から、大黒ふ頭の7番倉庫にこいだってさ」
「えー、めんどくせ~な~。この前、バイクで転んで、今はバイクないんだよな~。まっ、タクシー使うか。おやっさん、行ってきます」
山田猛は7番倉庫に着いた。タクシーの領収書はもらった。
「遅いぞ!山田猛いや、仮面トリダー」
「じゃ、変身するか?」
「待て待て、オレの腹には時限爆弾が入っている。ちょっと、残り時間を確かめさせてくれ!」
「そんなの、早く確認しなさいよ」
「げっ、あと1分だ!よーし、爆弾を食らえ!……?あっ、爆弾が大きくて穴から出て来ない!どうしよう?」
そうこうしてるうちに、山田猛はカモノハシ男を岸壁から海におっことした。
バチューン!
カモノハシ男は爆死した。
モニターを見ていたホワイト将軍は、設計ミスを認めた。
「あ、明日はオレの出番か?まさか、最終回にはならないよな?」
大丈夫だ!ホワイト将軍。気にするな!
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