第拾壱話 白蛇の伝え
大蛇はその名を「
***
古来より、龍は
謎多き生き物に思われているだろうが、その昔の龍と云ふものは自然そのもの……だったのだよ。霞を喰らい、澄んだ空気を吐き、森林の囁きの中にただただ穏やかに佇むもの。その大きさゆえ、ひとたび動けば大地は揺らぐ。然しそれもまた自然の摂理のひとつなのさ。
そうだろう? お前さんもそうさ、微動だにせず、頭ももたげず息をしないまま生きているものなんて、いやしないだろう?
だけどもね、その周防の龍の中の、気性の荒いものが。あるとき蛇に
「生き物の血肉を食ったことがない!? なんとまぁ龍の皆様は損をしている」とね。
当然、生き物の中にはヒトだって入っているよ。全て、龍の一族よりも随分と小さな身体をしたものたちだからね。
岩の龍と呼ばれた、土色の龍はそれは強くて、だけども少々気が荒くてね。いの一番にヒトを食うてみようと云ったそうだ。
一族のものも止めるものと止めないものと、まちまちだった。知らぬ生き物の味に、純粋に興味をもった龍もいた。
青い龍は止めたのさ。だって殺生なんてしなくても、自分たちは生きていけるのだもの。
ヒトだってそうだろう? 過去にも、真実がどうかなんてわからぬまま、「より強くなれる」「不老不死の効能がある」なんて吹き込まれれば試してしまう奴らがごまんといたはずさ。
さて。それはいつしか大きな龍の争いごととなり。揺れ、割れた大地に荒ぶり押し寄せる水に、人々は龍を恐れるようになってしまった。
生き物の血の味を覚えてしまった龍。そして傷つき、一族の大半が減ってしまった。
その争いの
龍の大切に温めていた卵は、蛇が食べてしまったのさ。
そう、蛇の言葉は最初から虚言だったのだよ。
嘲笑うかのようにその姿を妖の姿に変えた蛇。そもそも其奴が蛇ですらなかったというのを、龍たちは見抜けなんだよ。
そぅして。生き物の血肉を口にしてしまい、天へと登れなくなった龍たちは、その純な血統の残る卵も全て失って——今に至るのさ。
『おやおや、逆に眠れなくなってしまったのかい?』
語りを終えた大蛇は、優しい眼差しで小童を見やります。
なんと哀しい噺だろうか……と、小童はその大きなとぐろの上に身体を預けたままひとり考えていたそうにございやす。
そのとき——。
山が、どうと大きく揺らぎました。
激しい揺れに、木々は倒れ、地鳴りの音とともに沢山の鳥たちが一斉に叫び、飛び立ったそうな。
『いけない、
大蛇は小童をしっかりとその身体に掴まらせ、高い場所へと。
風は静か、しかし生き物の逃げ惑う、声にならぬ悲鳴がまるで肌を刺すように響いてきやす。
「コリャァ、暴れ龍の大波だァ……」
振り返る小童の背に背負われた葛籠が、そう声を零しやした。
そう、後ろにせまり来るは、まるで龍の爪のように鋭く生命を引きずりこまんとする巨大な……まるで小山のような波だったのでさァ。
「し、しかし。里の人々や、生き物たちはっ……」
「バカヤロウっ、間に合うわけねぇだろォがッ!!」
山の頂上にそのまま向かわんとする、大蛇の背を掴んだまま小童は一声叫んだのでございやす。
「碧殿。わたしは、その昔に京で大波を返したことがある。それが元で死んでしもうたが、なんぞ今の身ならばできるやもしれぬ!!」
『しかし、お前さんは……』
「そなたは優しい、この地の主じゃ。その心は、本当は全ての生き物、全ての子らを救いたいのではないのか? であれば……!!」
『お待ちなさい……っ!』
小童は大蛇の背を飛び降り、波の立つ側へと走りゆきやした。
「首葛籠、いつぞやの問いの答を返そうぞ」
「ンあァ? なんで今、」
「わたしはそなたの云うように、溺死だ。これをすると、苦しゅうて、血が煮えそうに痛いが……今はそなたが共にあるゆえ」
「はァ? 何が……」
すぅと息を吸い、両の手を波に向ける小童。
息を吐き、その眼を見開けば、なんとその波を目に見えぬ大きな壁が押しとどめておるかのようで。
「……これが、鬼の大将の血ィかぃ」
「ぐぬぅ……」
しかしやはり小さな身には荷が重いのか。歯を食いしばり、膝をつきながら両の手を掲げる小童の口の端からは、つぅと血が溢れ落ちておりやす。
「ああ、もぅ。おめぇは本当のホントに大莫迦野郎でぃ。半分ヒトの身でそんな無茶な使い方をしねぇ! こうやるんだバカヤロウ」
葛籠の中から悍ましい気配がぶわりと立ち昇った、その刻——。
『おまちなさい、今それを使うには早すぎよう』
温かく、そして滑らかな感触が、しかとその背を支えたのでございやす。
「そな、たは……」
『水の流れを感じなさい。水は流れゆくもの、高きから下へと落ちゆくもの。無理に押しとどめ、撥ね返そうとすれば自身が弾けてしまう……。流れを脈々と変えるのです。ほら、己れの身体の中を巡って駆けてゆくように……こうやって流してごらん』
膝をついた小童の身体を支えるように、大蛇はしっかりとその大地に根をおろすように這い、小童の背を倒れぬよう押しやっておりやした。
その言葉、血の流れと水の流れが一体となり、身体を巡る感覚が駆け抜けて行きやす。
『鬼よ。親とはこうしてね、時に手足となり教えるものだよ。少々その遣り方は乱暴がすぎると思うがねぇ』
「……いや、おめぇ手足なんざねぇじゃねぇかよゥ」
舌打ちの音は、轟々と云ふ水の音に紛れ、やがて融けてゆきやした。
小童にはわかっておったのです。この力は、己れのものだけではないと。両の手に流るるは、水の気と、己れの血の力と……澄んだ青い光のような。
そう、大蛇がその命の力を以ってして、小童に力の遣い方を教えておったのでさァ。
少しずつ、里へ山へと押し寄せておった波は、その勢いを失い、海へと戻って行きはじめやす。
すると、その奥から。ぼぅと黒く浮かび上がったのは、まるで小山のような大蛇の姿でございやした。
「おい、碧。碧の大将、どうして邪魔をした!」
『寂山、もうおやめよ。ヒトも、生き物も、ただいたずらに奪い殺し、弄んでは。いつしか全てが死に絶えてしまうよ』
「確かにおれたちはひとを喰った。牛も、馬も喰ったさ。でも
『……だからと云って、怒り暴れ狂って殺しても。膨れ上がるのは双方憎んだその心のみ。我ら一族、その感情を持ってはならぬ。血の味を覚えたその日から堕ちてゆくばかり……もうお前の、美しい鱗はどこにも見当たりもしないじゃないか』
「うるさいうるさい、煩いっっ!!」
金色の目を爛々と輝かせ、細い瞳孔できつく睨むのは巨大な黒い大蛇。怒り狂いまくし立てるその口元からは、ちろちろと灼けつく炎が吐かれ、所々その黒の薄い部分からはまるで岩石のような鱗と土色の皮膚が見えたのでございやす。
そう、その姿。まさに碧の語った昔噺に出てきた、土色の龍の。なれのはて——。
「天にもゆけず、地を這うばかり。なのに勝手に恩恵を求めた人間は、勝手に山に立ち入り、勝手に我らを化け物とみなした。滅ぼして当然!!」
『寂山……っ』
「挙句、なんだそのヒトの仔は!? 気持ちの悪い……それはお前の仔か? 確か白子が生まれたと聞いたが、なんて悍ましい! この一族の恥さらしめ」
『……あなたの仔でもあるだろうっ』
「……俺の仔は死んだ! 蛇に喰われた!! もう何百年も前の話だ!!!」
小童は大蛇の言い合う姿を、ただ呆然と見やるのみ。
果たして。彼らは、地に堕ちた龍だったか。それとも、その龍が遺した意志だったのか——。
恐ろしい黒い大蛇の姿に足が竦んだのを、寂山は見逃しませんでした。
「どっちにしろ、このガキは俺がここで食ってやろう!!」
「莫迦っ! 空也っ、走れっっっ」
ぎらりと光るその目に射竦められ、足の動かぬ小童の眼前に、真っ赤に燃える
ずぅぅううんと、山が悲鳴をあげやした。
『大丈夫かい……?』
「……あ、あおい?」
その首を、深々と黒い大蛇の毒牙で貫かれながら、小童に優しい眼差しを向けておったのはあの大蛇でした。
はっとした眼差しで、信じられぬと震えておるのは寂山の方。その胴の一部は、がばりと大きく口を開いた葛籠により喰い千切られておりやした。しかし
「何故だ! 何故だ碧の大将、お前は毒をもたないじゃないか! なのに……」
……そう。寂山の首に同じく牙をかけたものの、碧の大将の方は毒をもたなかったのです。
深々とその小山のような首に牙を突き立てたまま、碧は泣きそうな声で囁きます。
『ああ、哀しいね。哀しいね寂山……同族の、生き物の、血の味は……うまいじゃないか。喉が渇くようだよ』
「うっっっ、うっうわぁああああああ!!!!!」
毒はもたぬものの、ずずっと自身の血を啜られる感触に身震いした寂山。
愛した仲間を己が毒牙にかけてしまった恐怖と……静かな死の這いずり寄る不気味さとに耐えきれなかったか。何事かわからぬような捨て台詞を吐きその場から立ち去ったそうにございやす。
荒れ狂う波も、大地の揺れも消え。そこには月の光に照らされた、碧く輝く大蛇の姿のみ。
「碧どの! すぐに、すぐに青龍の泉の水をっ!」
『おまち、そうかいお前さんの名は空也と云ふのだねぇ』
走り出そうとする小童の足を、大蛇はその尻尾で絡め止めようとするのです。
小童はどうにもできぬ力にもがきましたが、にたりと嗤う大蛇の口のすぐそばに引き寄せられるばかり——。
『これほどの、鬼の……力。喰ろうてしまえば……』
「碧……殿?」
然し。
はぁーと深々、ため息がひとつ。
「どいつもこいつも、莫迦ばっかり。嫌ンなっちまうなァ」
『ふふふ、そうかい。……鬼には、お見通しだったかぃ?』
「おぅよ」
葛籠はかぱりかぱりと口を開け、呆れたように言葉を紡ぎやす。
「おめぇも、あの寂山ってェ奴も。蛇ってェのは不器用なンだなァ……」
私は寂山ほどではないと思うがねぇ、そう前置きをして。碧もぽつりぽつりと話し始めやした。
寂山の毒は強く、首を貫かれた自分はもう長くはないであろうこと。
青龍の泉の水は、小童が口にしたもので最後であったということ。
……一度でも血を口にしてしまった大蛇は、もう化け物にしか堕ちないこと。
そして。
『葛籠の鬼や、お前さんはどうも、輪廻を断ち切る存在のようだ……どうか、どうか。私が生まれ変わらぬよう、呪いや他の蛇の糧とならぬよう、喰ろうてはくれまいか?』
「へいへい。どうせさっきのも、空也を喰うふりをして俺っちにとどめを刺されようって魂胆だったンだろォが……」
はっとした表情の小童は、がしりと葛籠の蓋を抱え込むように抑え、塞いでおりやした。
「いっ、いや……じゃ!」
「おいっコラ!!」
『おやおやぁ……』
必死に葛籠の口を上から押さえ、泣く小童を大蛇は愛おしそうに見つめやります。
『鬼の……目からこぼれ落ちる泪というのも、なんだか美しいねぇ』
「く、空也、やめねぇかぃ。俺っちはまだ何にも……」
「碧殿は助からぬのか? 嫌じゃ、そんなの嫌じゃ。薬、薬を塗ってもだめなのか? 碧殿は何ひとつ、悪しきことなぞしておらぬ。なのに、なのに、なのに……」
するり、と小童の身体を優しく尾で絡め取り、大蛇は少し離れた先に降ろしやした。その目を尾の先でそうっと塞ぎ。
『もう……毒で苦しくて。鬼や、一思いに頼めんかなぁ……。私は呪いにはなりたく、は、ない……』
はぁーっと長いため息のあと。
「云い遺すことはねぇかぃ?」
葛籠の声がそう聞こえ
『何も、残すと……寂しくなっちまうよ』
「達者でな」
「つ、つじ! やめっ……!!」
ぞぶりっ——。
嗚呼、あゝ、なんと。
力なく落ちた尾の先と、月の光に照らされ。あらわになった小童の目に映るのは。
もう声を聞くことも叶わぬ、巨大な蛇をごきゅごきゅと呑み込む葛籠の姿。
後に残るは、白き小童と、葛籠がひとつ。
うわぁああああっ。うっうわぁあああああああっっ。
月夜に吠えるは、鬼の声——鬼の、哭く声がひとつ。
「いいか、空也。よぉく聞け。「死」ってェのに善いも悪いもねぇんだ、な? ただ其の刻が来ちまうだけなんだ。いいか、ほら、もう泣くんじゃねぇやぃ」
「
「ンぁあ、鬼だぜ?」
「うううううっ、どうして、どうして碧殿を喰ろうてしもうたのじゃ……うっ、ううっ」
泣き声響く月夜。
山の全ての生き物が、妖が、そして里の人々が。
まるで喪に服したように静まり返ったと云ふ——。
「鬼は嫌いか?」
「うううううっ」
「嫌え、嫌え。ンで、おめぇは人を喰うな、妖を喰うな、そンで、鬼の大将だって嫌やぁいい……俺っちのことだって」
「いや、じゃ」
静まり返った空間に、葛籠の呆れたようなため息がひとつ。
「泣くな、泣くな莫迦。じゃぁアレだ、おめぇは碧の大将の教えをしっかり覚えて、もっともっと強くなんな。おめぇの足が竦まなきゃぁ、おめぇがいっぱしの鬼みてぇに強けりゃぁ……結果は違ったろォよ」
「……わたしの、せいなのか?」
「いンや。だからよゥ、どうしてそうなんでぃ」
「わたしは、弱いままは嫌じゃ。哀しいのも」
「まぁ筋はいいんでィ。仕方ねぇなぁ、ちょっくらぁ其の力の使い方くらい、教えてやろっかねぇ」
刻に手足となってなァ……と、葛籠が呟けば。
「そなた……、手足は無いであろうに」
そう小童は呟いたそうな。
さてさて、この一夜のできごと。
津波をはじき返した山の主と、白き姿の仔を目にした人々は。
其の後この山に棲まう
***
『そんな言い伝えがあったのですね、私ちっとも知らぬまま。ずぅっと……自身の名すら忘れるほどの長い年月を冬眠してたのですよ』
いつの間にやら、坊主は一晩語り明かし、その脚は岩国へと。
「ええ、ですからァお嬢さんもいくら珍しい云うても、そない傷つけられるようなことはしとりませんし。なんなら、山の主もおらぬとようらに棲んだって良いンですよゥ?」
まるで人ではないかのような雰囲気をもつその坊主は、詠うように語り、歩く。
『い、いえ。だって私は……』
「たとえ苛められても、あの人間の男の側に居たいってェのかぃ? そりゃぁ、まだ見ぬおっかさんが聞いたら泣くぜェ?」
さて、岩国の今津と云ふ場所。
いつの頃からか、流れ着いたのか。目が覚めた刻からそこに白蛇は棲んでおり。漁師の家に生まれたとある男が、その幼き頃よりたいそう可愛がってくれたという。共に大きくなり、やがて男も家業の漁師を継ぐことに。
物珍しい白蛇を、村の子らはいつも揶揄い悪戯をする。いつもはその漁師の男が止めにくるのだが、男は遠出の漁の最中。
此の隙に、気味の悪い白蛇を剥いで蒸し焼きにでもしてしまおうと村の連中、子らは考えておったという。
蛇を殺せば、蛇をいたぶれば。
遠く、この岩国の寂地山に棲まう大蛇が暴れ狂うと云ふ言い伝えも——。
「ああ、まさに。今日はお怒りのようでさァ」
ずずん、と腹に響く音と共に、大地が揺れ川が暴れ動き。空は雲に覆われ風も轟々と巻き起こる。
その揺れは沖から白馬(大波が白い波頭を立ててくる様子を白馬という)の立ち騒ぎへと——。
『いけないっ、あの方がっ!!』
白蛇は波も怖がらずに浜へと飛び降り、海の方へと急いだ。
「おぅい! 何してるンでぃ!!?」
『あの人が! あの人が沖の岩の上にいらっしゃるのです!』
遠くを見れば、転覆し崩れた船と。流され大岩の上に残されたひとりの男の姿が。
「お嬢さんやぁ」
坊主は、その合わぬ視線のまま、ゆっくりと白蛇に手を差し出だしながら語りかける。
「ヒトと、蛇とは時にいがみ合い、棲まう世界も刻も、全てが違いやす。それでもお嬢さんは、あの男を助けたいと思いなさりやすか?」
『はい、母も父も知らぬ私を撫でてくださったのは、あの方でしたもの』
返事を聞くや否や、坊主はふふふ、と嗤い。
「では、参りやしょうか?」
そう呟くと、顔に巻いていた白布をさらりと解いてゆく。
——今まさに村を襲わんとする大波。
恐怖のあまりに立ち竦む者、狂ったように我先にと丘へ逃げようとする者。
そこに現れたのはひとりの、白い髪に真紅の目をした、白装束の人物だったという。
その人物が何やら呪文を唱え海面を撫でると、その白馬が突然がばりと左右に割れ、海の真ん中を突っ切ったひとつの道ができたといわれている。
刻を同じくして、大岩に残された男の元に、白蛇が一匹。まるでついて来いと言わんばかりに何度も振り返りながら、その海の割れた道を浜まで進んだと。
男は無事に村に帰り着くと、男が通った後の海はどぉっと音を立てて元に戻ってしまったそうだ。
そして男は、その蛇に感謝し懐に入れて連れて帰ると、白蛇を飼いとても可愛がったと。其の後彼は末永く幸せに暮らしたそうな。
今津の人々は、たいそう感謝し、以後此の地では白子のアオダイショウである白蛇を見つけると、神の使いとして大切に大切に皆で保護し祀るようになったという。
「流石は碧殿の娘さんやったなぁ……」
「いや、海割ったのはおめぇだろォがよう」
さぁ? にやりと嗤う坊主と、その背に負わるるは古びた葛籠。
「
「ハァ??」
周防の国には、龍と大蛇の伝説が各地に存在する。
しかし、哀しみに暮れ、腹の傷が癒えぬまま暴れていた寂地山の主が其の後どうなったのか。
碧の大将と呼ばれた大蛇の言い伝えがなぜ歴史の表に出てこないのか。
それはまた、別のおはなし。
蛇の道は蛇。ならば——。
邪道、鬼道は、我らが歩んでゆきやしょう——。
※※※
山口県岩国に伝わる「寂仙坊」「白蛇伝」其々の伝承を参考にしておりますが、このお話はフィクションで実際の伝承とは異なります。
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