あとがき
あとがきです。
まずは一番大切なことから。
姫様と現代の面々は架空の人物ですが、それ以外は実在した人物です。
決して歴史上の人物で遊んでやろうとか、貶めてやろうという意図はありません。
こんなとこまで読んで下さってる方ならば、恐らく大丈夫かとは思いますが、万一ご不快な思いをさせてしまった場合は大変申し訳ありません。
(特に御血筋に当たられる方とか……)
(土下座しに行きます)
鳴海隊長とか銃太郎とかたにちゃんとか、扱い酷いな! って書いた本人も思ってます。
小此木先生までちょっと変な人になっちゃったw
愛情です、郷土愛です。
(そういうことにしておいてください)
(ご本人様方の墓前に赴ききちんと手を合わせております)
(一緒にそこに埋まりたいと思うくらいにはみんな大好きです)
昔、小学生くらいで郷土の歴史に触れる授業があったんですが、小学生時分の私、二本松少年隊とか戊辰戦争と言われてもまあこれがピンとこなかったんですよね。
12~13歳の子供たちが戦死したという事実と、逆賊の汚名を着せられてまで戦ったということに、子供ながらに疑問だったというか……、
え、は? そこまでする……?
という感想しか持たなかった残念な子でした。
何もそこまで戦わなくてもさぁ……っていう、ある意味平和主義な子供だったんです、きっと。
当時は武家の各家庭において、「お城に足向けて寝るな」って躾けられ、遊んで怪我でもしようものなら「殿様のために役立てるべき身体に傷をつけて申し訳ありません」て城に向けて頭下げさせられたり。そういう社会だったんですよね。
なんかめっちゃ厳しいですが、同時に子供はすごく大切にされていたようです。
他家の御子であっても、同様に家中のみんなが見守り育てていたようで、そのへん徹底してます。
家中の子はみんなお城の子!! っていう感じで育て、また育てられていたんですね。
最後のほうで瑠衣が「もし自分の家や家族が……」って言ってますが、少年隊士の中でもローティーン組にとってはそういう感じだったのかな、という勝手な推測です。
平常時でも番入間近な16~17歳組になると、殿様や城を守る意識はより強かったでしょうが、城を守る=自分たちの家を守る、という感覚なのかなって。
そこに前述の、幼少期からの躾が加わるので、そらそうなるか、と考える次第。
昔と今とでは社会構造や価値基準、考え方捉え方が大きく異なるもので、現代人には理解に苦しむ部分もあったりしますが、根幹では今も昔もたぶん未来も、人間ってそんなに変わらないもんだと思っています。
二本松城下在住なもんで、大壇口とか城とか毎日の生活に溶け込み過ぎてて逆に気付けないこと見落としてることって多いんだろうな……。
とか何とか考えて、ふと
「今の二本松を銃太郎が見たらどう感じるのかな?」
って思ったのがきっかけで書きました。
(ばあちゃんと高校生たちの存在が強烈でそんなテーマ軽く吹っ飛ばされたけどw)
色々あとがきしましたが、単純にコメディ書きたかっただけです。
(めっちゃ楽しかったです)
ここまでお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました!
令和四年二月 紫乃森統子
巡る風 紫乃森統子 @shinomoritoko
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