第3話 二度と君を泣かせないために
「約束 誓い 願い」
「どんな言葉で表現してもいい」
「けれどこの思いの強さは 感情の行方は決して変わらない」
彼女を泣かせないと思った
もう二度と泣かせたくないと思った
思えばずっと泣かせてばかりだった
これまでずっと泣かせてばかりだった
だから泣かせたくないと思った
「悲劇を繰り返してはならない」
「災いを再び起こしてはならない」
「それは人災 防ぐことができたものだ」
強く 強く 思い続ける
もう二度と
二度もは泣かせないようにしたいのだと
けれども
そうだ
だけれども
思うだけならだれでもできる
そうあれと求めるだけなら
だれだって できてしまう
――誓いと共に走り出す
―― 一心不乱に
――わき目もふらずに
五里霧中でも無我夢中
泣かせないための未来を求めて
「ストーリー」
この約束は叶うだろうか。
この誓いは果たせるだろうか。
この願いは形になるだろうか。
分からない。
未来を知る事は、誰にでもできない。
けれども。
やらねばならないのだ。
彼女をもう二度と泣かせないために。
詩集90 この言葉にはたくさんのロマンが宿っている 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます