第2話 装飾世界



 知っているのに 知らないふり

 夢を夢のままに しておきたいから

 汚い部分には 目をむけたくないの


 私は 綺麗なままでいたい

 私は 嫌いな部分がいや


 いつだって 美しい世界で生きていたいでしょ

 自分が何を食べているのか 知りたくないでしょ

 栄光の裏では 数えきれないほどの敗北があるの


 そんなの 見たくないわ


 輝かしく見えるものが

 ほんの一握りだと気が付いたの


 たくさんあるように見えていたのに

 意外と少ないのね


 この世界 綺麗?

 本当に 綺麗?

 醜くない?

 醜くは 見えない?


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