詩集88 言葉が交互にやってくる
仲仁へび(旧:離久)
第1話 夏と冬が交互にやってくる
夏と冬が交互にやってくる
「ちょっと順番守ってよ季節さん!」
夏と冬が交互にやってくる
「暑い 薄着になったと思ったら もう冬なの?」
「寒い 防寒着が必要になると思ったら もう夏なの?
僕らは気ままな季節に振り回されるのさ
僕らは気ままな季節に振り回されるしかないのさ
夏と冬が交互にやってくる
「それ そんな風にきていいもんじゃないからね」
夏と冬が交互にやってくる
「もうちょっと空気読んでくれると嬉しいな」
夏と冬が交互にやってくる
「食べ物屋さんとか服屋さんとか みんな困ってるよ」
夏と冬が交互にやってくる
「人間じゃなくても 動物とか植物とかも」
「けっこう もう 全体的に困ってる」
「ストーリー」
「人間は我儘だ。結局、どんな季節にしたって文句を言ってくるじゃないか」
「夏は暑い、冬は寒い、秋は太る、春は眠い」
季節をつかさどる神様は、大層お冠だった。
「もういい、人間の事情なんて知らんもーん」
そう言って、季節の順番を適当に入れ替えた。
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