まさかの
「あ、あの…すいません」
「あぁ…」
最も最悪な事態が起こってしまった、おもわす情けない声を香華はもらす。
突然家にとんでもなく美しい少年が居たら一体どんな反応をするのか…追い出してしまうか?、急いで何とかこれまでの事情を話さなくては!
「な…」
「お、落ち着いて聞いてお母s…」
「なにこの美少年!?」
「だから聞いt」
「香華…まさか誘拐を」
「もう!!だから落ち着いて聞いてってば!!」
何とか興奮している母を落ち着かせて事情を話す、いちいち母が誘拐だったり犯罪を疑うので大変だった。
「あら…それは大変だったわねぇ…」
「だからさ、この子しばらくうちに住まわせたいんだけど、良いかな?」
そう母に聞くと、ずっと俯いていた少年が突然話す
「あ、あの!僕…その…皆さんには迷惑をかけてしまったので…すぐ出ていきます…」
少年が必死に声を震わせて断ろうとする
「でも、あなた帰る場所無いんじゃないの?」
母の発言は少年にとって図星だったようで少年の言葉が詰まる
「帰る場所がないなら、ここにしばらく居なさい、お父さんは今出張でしばらく居ないから、お父さんには帰ってきたら色々話すわ!」
す、すごい…自信満々に言う母の姿がとんでもなくカッコよく見える…
「良いんですか…?皆さんには色々大変な思いをさせてしまったのに…」
「いいのいいの!、私の子供たちはそんなこと気にしないから、ね?2人とも?」
「う、うん!全然気にしてないよ!」
「そ、そうだよ!気にしてない気にしてない!」
母の圧に無理やり言わされた感はあるが、実際に迷惑だとはこれっぽっちも思っていなかった
「み、皆さんありがとうございます…本当に…ありがとうございます…!」
「あ、そういえば君、名前はなんて言うの?」
「僕の名前ですか?僕の名前は
「羚君か、よろしくね羚君!ちなみに私は宇野香華、でこの弟は宇野聡!」
「よろしくねー」
「そして私がこの2人の子供の母、宇野
裏ピースをしてウィンクをする母
「母さん…その歳でそのテンションは…」
半分呆れて聡が言うと
「別にいいでしょー?これでも私は…」
「クスッ…」
「あ!羚君笑った!」
香華が指を指して叫び気味に言う
「いや…皆さん仲が良いんだなと思って」
「そうよー?私たち3人は仲が良いのよ〜!」
母が腰に手をあてて自慢げに言う
「よーし!、折角羚君も来たし私も早く帰れたからご馳走よ〜!」
「「やったー!」」
これは雨の中、空から降ってきた美少年と少女のお話である
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はい弱杉ルンゴです、それっぽく区切られたかな?と思ふ、まだお話は続きます、バレンタインデーにこんなお話を出していいんでしょうかね
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