さらにややこしく

最悪の事態が起こった。

少年が私の部屋に戻って、私達も部屋に向かおうとした時、玄関のドアが開いた

「酷い雨ねぇ…ってあら、なんで2人揃って玄関に立ってるのよ、まさか2人ともその歳でお母さんをお迎えしてきてくれたの?嬉しいわぁ…」

いつもテンションの高い母が帰って来てしまった


「お、おかえり…今日はなんでいつもより早く帰ってきたの?」

香華は少年のことをどう教えるか考えながら母に尋ねる

「あぁそれね?、今の雨がもっと激しくなるから早めに仕事切らしてもらったのよー!」

母が靴を脱ぎながら言う

「へ、へぇ…大変だったね…」

弟も香華と同じ事を考えながら母に言う

「それより、なんで2人ともなんで玄関に突っ立てるのよ、今日は折角早く帰れたんだからご馳走よ!」

「そ、そうなんだ!、あの…お母さん…」

香華が言葉をつまらせながら話そうとすると

「あ、あの…すいません」






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