第198話頂点の戦い。
飛鳥ちゃんが放った生命エネルギーの閃光は竜也の目をも撹乱させる。
「飛鳥ーーーーーーーーーーーっ!!??」
らいとの声は辺りに響き渡る。
だが。
「くくっ!くくくっ!あーっはっはっはっは!!!あの女!最後に自爆しやがった!弱いやつってのはアニメなんかでもすーぐ自爆しちまうよな??いやぁおもしれーおもしれー!」
すると。
いつの間にか竜也の目の前に立っていたのはらいとの姿。
「らいと!!??」
「お前!!一人で戦ってもどうにかなる相手ではないぞ!!??」
「いや…バラキ様!!」
「どうした??レーミア…?」
「私に伝わってくるらいとさんの怒りの感情は…彼…らいとさんからバラキ様達の力…神の力を感じます!!」
「なにっ!!??」
僕達がらいとを見る。
竜也の目の前に立つらいと。
それを見て笑っている竜也。
「くくく…なんだよお前?あの女を消した事そんなに悔しかったのか!?」
「らいとさん!!落ち着ついて!!」
レーミアちゃんの声もらいとには届いていない。
「レーミアの言う通りだ!お前の気持ちは分かる!だが…相手はあの竜也なんだ!貴様がいかになにをしよーと。」
すると…らいとから今まで感じた事のない何かを感じたんだ。
「ん??何言ってるんだバラキ…神化ってのすればいいんだろ??そうすりゃ奴と並べるんだろ??」
「馬鹿な事を!!そんな簡単な事ではないのだぞ??」
バラキは悔しそうな顔をして語る。
「いいか?神化というのは選ばれし者の中でもあらゆる意味で力を兼ね備えなければ叶わぬ力なのだ…俺様とベレッタは神獣という元々神の力を持ち生まれてきた…故に備わってるものなのだ…あの竜也は…選ばれし者だった…という事だ…悔しいがな。」
「お前は俺達にももしかしたらその力があるかもって言ってたよな?」
「ああ…あれは希望だ…転移者だから皆あるかは分からないが可能性は確かにある」
「そうか…みら?俺ってどんなヤツってお前言ってたっけか?」
突然の僕へのらいとの問いに…僕は笑顔で応える。
「うん!らいとが言うと謎の説得力があるんだよね!?」
「さすがみら!よく分かってるぜ!はぁぁぁーーーーーーーーっ!!??」
らいとは叫ぶ。
「ふん!何をしよーってんだ??おかしくなったか!!??貴様らに神化など………」
竜也の言葉が途切れた瞬間。
僕達の前に閃光が走る。
ズシャシャーーーーーっ!!シャキンッ!!
「なにっ!!!!???」
思わず皆がそう口にした。
次の瞬間。
ズバッという音と共に。
竜也の左腕は…ボタリと地に落ちたんだ。
「ふぅ~~~武神流奥義…名前は……『飛鳥』」
シャキンッ。という音をたて…らいとの刀が鞘に収まったのだ。
「ぐぎゃあああーーーーーーーーーっ!!?」
血しぶきと叫び声を上げ竜也は左腕を抑える。
◇
「パ…馬鹿な……アイツ……本当に神化してしまった…あの飛鳥という女の事での怒りからあのレベルアップをしたと言うのか…これが人間…か。」
するとらいとはバラキに答えをかえす。
「ああ…そうかもな…俺はもう…奴にとうにキレてはいたけどな…だけど…神化までは到達しなかった…アイツが…飛鳥が俺の頬を叩いて…目を覚ましてくれたんだ!!!」
ズサッと地を蹴り刀を構え竜也に向かうらいと!!!
「くっ!!??くだらねえ!!僕は神だぞ!!全知全能の神!!唯一無二の神だ!!!」
ボウッっと光を纏う竜也!!
そして背中の剣を抜きらいとを迎え撃つ!!
「はぁぁぁーーーーーっ!!!!!」
「俺は黒闇らいと!!!飛鳥の…唯一無二の!!師匠だあああーーーっ!!!」
らいとの身体は光り出す!!
その光はバリバリという音を立て竜也に向かう!!
「あれは。」
皆が二人の戦いを見ている中…バラキは口を開く。
「なにか?あったんですか??」
僕の問いにバラキが答える。
「ああ…確かに竜也も神化をしている……それは俺達神獣の神の力以上の選ばれし者の力だ…」
「それってどういう……」
「彼らいと君も…確かに武神という名を自分の技の名前につけていた…それは自然に自ずとその神の力を自分の技に込めてこれまで…戦ってきたのだろう…」
「そっか…確かにらいとは修行をする様になってからその名前をどこかで使ってた…その時からきっとらいとは神の力を少しづつ手にしてきたんだ。」
「そうだ…名付けるならば…神化した力『
するとらいとは神の力を刀に込める。
それを迎え撃つ竜也!!
「はぁぁぁっ!!武神流奥義『飛鳥』!!!」
「このおおおーーーーーーーっ!!!!!」
ガキィィィーーーーーーーーン!!!
二人の刃は凄まじい衝撃音と火花を散らす。
次の瞬間。
斬!!!!!!!!!!
どちらかの斬撃音は辺りにこだましたんだ。
◇
◇
◇
いよいよ明日はラストです!
お読み下さりありがとうございました!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます