第197話らいとと飛鳥。
レーミアのピンチ!!
その時、そこへ現れたのは、なんとあのバラキの姿だった。
すると、レーミアの表情は見る見るうちに泣き顔へと変わっていく。
「バ…バラキ……様。」
「レーミア…無事か?」
「はいっ!!ぐすっ!ふぁぁ…」
「おいおい!泣くんじゃない……いいか?俺の後ろに隠れてるんだ。」
バラキはレーミアちゃんを背後へと行くよう宥める。
「フン!なんだよ?こんな所へノコノコと出てきやがって!?あ?バラキ!!??」
「竜也…俺様は確かにあの時お前に負けそして一度は…消えた存在だ。だが……レーミアの幻獣でもあるこの俺は…レーミアを守る為…復活したのだ!!!!!」
「ほう?だが貴様が今更出てきたところで何もこの状況は変わりはしないがな。」
「それはどうかな。」
そう言い放ったバラキの手には大槍が!!!
「はぁぁぁーーーーーーーっ!!??」
バラキと竜也は激突する!!!!!
ガキィィィーーーーーーンっという衝撃音。
そしてそのあまりにも激しい衝撃に辺りに爆風が巻き起こる!!!
「うぉぉぉーーーーーーーーーっ!!??」
「フン!!貴様…先の戦いよりも力もスピードも増してるな………フンッ!!!」
「俺は召喚獸……召喚者の能力が上がると更に力は増していくのだ…。ってことは…そう!!俺はレーミアと共に強くなるのだ!!!」
ガキィィィーーーーーーン!!!っと凄まじい音を立てる竜也とバラキの刃のぶつかり合い。
バッと刃を振るう竜也!!!
「くっ!!??」
バラキはレーミアを抱き上げ宙を舞い着地する。
「きゃっ!!??バラキ様。」
「大丈夫だ!レーミア。」
二人は何とか無事のようだ。
バラキは再び竜也を見る。
すると竜也は力を貯め始める。
「ふん!!はぁぁぁーーーーーーーっ!!??」
ゴゴゴという音を立て辺りの大地を揺るがし始める竜也。
竜也のおこしている地震は辺りをグラグラと揺らし次第に激しさは増していく。
「何をしている竜也…ならばここでお前に。」
その時。
「竜也ーーーーーーっ!!!!!」
シュンッとバラキの隣りを竜也に向かい飛び出したのはらいとの姿!!!!!
そして、バラキが見たその先にはなんと!!!
大地震に紛れ油断を皆の誘ったところ竜也に捉えられた飛鳥の姿があったんだ。
「何っ!!??」
そう!飛鳥の危機に瞬時に飛び出したらいと!
「し、ししょーーーーーーー!!!」
「飛鳥ーーーーーーーーーーーっ!!??」
らいとは飛びつつも、その手は腰の刀をとり構える。
「うぉぉぉーーーーーーーーーっ!!??」
ぐんぐん高速化していくらいと!!!
そして竜也の近くに到達していく。
「はぁぁぁーーーーーーーっ!!??」
シャキンっっ!!!
らいとの抜いた刃は竜也を捉える!!
ガキィィィーーーーーーン!!!ズバッ!!っと言う音が辺りに轟く!!
そして跳ね返されるようにらいとはバラキの側まで飛ばされてしまう。
「くっ!!??あいつ!!!!!」
「まて!らいと!!」
らいとは自分を呼ぶバラキをみる。
「いいか??貴様とみらいとかいう奴…それは異世界からやってきたのだろう??」
「あ、ああ…そうだ。」
「実はな…あの竜也も異世界から召喚された者でもあるのだ…そしてその力は異世界召喚による力を授かったものなのだ。」
「そう、なのか??」
「ああ…我々神獣の力による異世界召喚……そしてそれによりあの竜也は神の力を授かる『
「神化…………。」
「ああ…だから、もしかしたら可能性の話だが貴様らにもあの竜也と同じく神化できる可能性があるということだ。」
「そう……なのか。」
バラキとらいとは、そう話していた。
その時。
「きゃーーーーーーーっ!!??」
「なにっ!!??飛鳥!!??」
皆の視線の先に竜也によって更に侵食されていく飛鳥の姿。
「ふふ…どうやらこの娘も終わりだな。」
「飛鳥!!??」
「し、ししょー………またヘマをして皆に、ししょーに迷惑かけちゃった………。」
「飛鳥??なにいってんだ??」
「エヘヘ…皆消えちゃうし……敵はあんなに強いし……私も震え止まらなかったの…ごめんねししょー……。」
「飛鳥??」
「私がこうして捕まらなければししょーは竜也になんか負けないもんね?」
「お前なにいってんだよ飛鳥??」
竜也とチカラに捕らわれながら口を開く飛鳥。
「ししょー??私ね…ししょーがずっと大好き。」
「飛鳥??何か変なこと考えてねーか??」
「ししょー…私のししょーは強くてすっごいかっこいいんです!だからずっと」
「大好き。」
飛鳥はいつの間にか口に巻物を咥えていた。
「ししょー大好き……忍術………『じばく』」
ちゅどーーーーーーーんっという激しい音。
辺りに巻き起こる爆風に。
飛鳥は消え去るのだった。
「飛鳥ーーーーーーーーーーーーーーー!?」
そして辺りにはらいとの叫び声が響いたんだ。
◇
◇
◇
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