第192話最終決戦へ向けて!
僕の頭に浮かんだある提案。
それは。
僕は以前竜也に捕まった事がある。
あの時僕はおかしな空間に連れ去られた。
でも、そこで見た風景と先程ビジョンに映った竜也のいた場所は同じ気がしたんだ。
つまり…竜也がいる場所になら転移する事ができるのでは無いのかと思ったんだ。
僕はその話を皆にしたんだ。
すると。
「おお!確かに!みらがそう言うなら行けるのかも知れねーな!?」
らいとは相変わらず僕の話に共感してくれる。
「確かにここはみらいさんを信じるしかありむせんねししょー?」
飛鳥ちゃんも話に乗っかった来てくれた。
そして皆共感してくれたようだ。
「よし!皆がその話に託すのであれば私がそこまでの道を開きましょう。」
ライティア様のその言葉。
僕はこれまで転送などはしたことが無い。
僕たちの中でそれが出来るのも可能性としては僕だけかもしれない。
「確かに転送は中々特殊な技ではありそれを可能にするのは闇の力を持つみらい君だけだろうね!だからこそここへ来てみらい君!君にその役目をお願いします!」
そう話してくれたライティアさん。
「みら!お前ならきっとやれるさ!」
「うん!らいと!僕が皆を竜也の元へ連れていくよ。」
「では皆さん!これからみらい君に私はその為の助力をします!しかしここから…あの竜也との戦いはこれまで以上の戦いになることでしょう…行かぬという者がいるならば私は止めはせぬ。」
皆に緊張が走る。
すると一歩踏み出したのはダンさんだった。
「私はあの竜也を倒し…この世界の平和を必ず取り戻してみせる…どうだ?行ける者は私に続くのだ!!」
この言葉は皆の決意を固めるものになっただろう。
「さぁ!みらい君!」
「はい!!皆!いくよ!!!」
僕の中から闇を展開広げていく。
「はぁーーーー〜っ…闇魔法…『ダークゲート』」
僕の目の前の黒い空間は徐々に広がりドアくらいの大きさまで大きくなる。
するとダンさんはトップバッターとして僕の前に立つ。
「先に行ってるぞ!みらい君!最終決戦だ!勝つぞ!待っているネージーの為にも。」
そしてダンさんは空間へと消えていく。
次に来たのはサイリスさんとラージさんだった。
「みらい君!お兄ちゃんも行ったし私も先にいくね!頑張ろうね!ラージもいるしね!」
そう言ったサイリスさんの隣にはラージさんだ。
「みらい君!この世界を必ず守ろう!!そして、ほら先に行くぞ!レーミア!?」
そういうと二人も消えていく。
後ろからはレーミアちゃんとその後をキョロキョロしながらレイオールもやってくる。
「あの…みらいさん!色々と私も複雑な気持ちが続いてるのですが…今は……頑張りましょう!」
「お!レーミアも気合い入った!!オイラは護衛だ!!先いくぜみらい!」
「キャッ!!ちょっと押さないで〜!!」
レイオールに押されるように二人も消えていったんだ。
そして僕の相棒がやってくる。
「みら!?俺達あれからこうしてやっとここまで来たな!ここが踏ん張りどころだ!」
そういうと片手を上げるらいと。
これは!?
本当に嬉しくて久しぶりの。
パチンッ!!
僕達はハイタッチをする。
僕らも笑顔になる。
「私もやりたーい!!」
飛鳥ちゃんも今や僕たちの本当に大切な仲間だ。
「お前は終わってからな!」
「えーーーーっ!?いーじゃないですかーー??」
「終わったらいくらでもしてやるってーー」
二人は騒がしくもそう話しながら消えていったんだ。
そして残ったのは……。
ベレッタさんだった。
「みらい君?」
「はい!」
「私はここまできてなんだけど、この後の戦いは皆のように強力な何かを持ってる訳でもなんでもない…もしかしたら足でまといになってしまうかも知れない……でもね……。」
「はい…。」
「こないだバラキに沈められたでしょ?」
「確かに…。」
「あの時私思ったの……自分も危ないのにあんなに必死に私を救おうとしてくれて…結局みらい君もあれで沈められてしまったんだし…。」
「でも!それは僕だって貴女をあのままにしたくなかった!!」
「みらい君。」
「僕は貴女を守りたかったんだ!!!」
僕の滅多にあげない大声にそっと微笑むベレッタさん。
「嬉しい!その言葉に私も生命かけれるわ!私を…守ってね!みらい君!」
ベレッタさんはそう言い残し…闇へと消えていったんだ。
僕を微笑み見ているライティアさん。
「みらい君…君はこの世界へ来てこれまで笑ったり、怒ったりそして時には涙を流したり…きっと沢山の事があったでしょう。でもこの戦いが最後です…私からも改めてお願いします!」
ライティアさんは僕を抱きしめる。
「世界をお願いします。」
そして僕は闇の中へと消えていったんだ。
◇
◇
◇
皆竜也の元へ。
いよいよ最終決戦の幕が上がる。
お読み下さりありがとうございました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます