第188話世界の終わり。

世界の人々。

普段通り平和に暮らす人々…。

朝日が昇ったら目を覚まし…起きて朝のエネルギー補給をする…そして労働する者、学ぶ者、時にはそれ以外の生活を皆しているはずだ。

そう…この日も世界中の人々はそうして平和に暮らしていた事だろう。

ところが。

突如…世界の何処かで放たれた黄金の光は世界中へ降り注ぐ。

宇宙から見たらこの丸い星…光が降り注ぐ時間もあれば光からは隠れてしまい闇の世界となる時間もある。

これを繰り返しこの星はそうして一日を終えるのだ。

ところがどこからともなく押し寄せてきた黄金の光。

それは満遍なく人々の元に到達する。

そして。

ある人物は気がつくと動けなくなっていた。

(あれ?さっきまで俺は畑仕事をしていたはずだが……。)

身体を動かそうと動けない…。

視界はなぜか真っ白のままだ。

(これはどういった事なんだ??急に何が起こったのだ。)

男は考えるも自分の状況が確認出来なくていたのだ。

(どういったことなんだ??)

考えても答えに辿り着かない…しかも動けない…では声はどうか?

声を出そうとするも。

「ぉぉ…………………。。」

思うように声が出せない自分。

何故こんな事に。

すると。

徐々に薄っすらではあるが視界が微かに戻ってくる。

すると目の前に見えてきたのは。

何も無い…永遠のただの大地が見えてくる。

これは??

考えても何も出来ず…そして徐々に全身に強烈な痛みを感じ始める。

「んんっ!!??」

おかしな声しか出てこない…。

そして身体に更なる激痛が。

「んがあああーーーーっ!!??」

(何故だ??どうしてこんな事に。)

すると耳に誰かの声が聞こえてくる。

「うわっ!!??こっちもダメだ。」

(えっ??この人は何を言ってるんだ??)

「ああ…この人もいずれ死ぬな。」

(おい!おおいっ!?ここだ!助けてくれ!!)

「ああ…今は最善策をとるしかない。すまないが全員を救えないんだ。」

声の主達が立ち去っていく。

そして。この後。気を失い…目は覚める事はなかった。

世界は竜也の光により一瞬にして大地は塵と化してしまっていた。

どこまでの被害だったのか…今や確かめようがない。

人々はどれくらい生き残っているのかも分からない。

今この大地は竜也により無と化してしまったんだ。

竜也と戦っていたハズのバラキとレーミアはどこへ行ってしまったのだろうか。

そしてみらい達はどうなってしまったのか。

世界を見下ろすとある城。

辺りの空にはドラゴン達が飛び回り辺りの大地は時に炎を吹き上げる。

草木も生えない大地。

水もない大地。

そして城の内部。

中に誰かいる訳では無さそうな程静まり返っている。

辺りを見ても人間が立ち入れそうな場所ではないのだ。

奥へ入っていくと灯りがぽぉっと灯る部屋がある。

黄金の玉座といっても過言でない光を放つその玉座に見た姿は。

この世界の王と呼ぶに相応しいであろうその姿の持ち主は。

今や世界の覇者となった『竜也』の姿だった。

「これは見応えのある世界だね!僕のコマはぜーんぶ無くなったけどうるさい異世界人達もいないみたいだし…これからは僕のやりたい様にし放題って事だよね?」

竜也はニヤリと笑う。

「そうそう!僕はこれがしたかったんだよ!僕のいた世界…国は日本っていう国だったかな?そして僕は東京ってとこに住んでたんだよな…友達なんかは僕の事を皆気持ち悪いとか、何考えてるか分からないとかいうし親だってそうだった…だけど偶然向こうの世界からこっちへ来てしまったあの時からずっとずっと僕のいいなりの世界を作りたかったんだよ!?なぁなぁ?そこの君だってそんな考えした事ないか??」

竜也は誰かに声をかけるようにして話す。

「さて…これからどうしようかな?まずは全世界生き残った奴らに宣戦布告といこうかな?」

竜也は城を飛び立つ。

竜也は巨大なドラゴンの翼をバサリと広げる。

その姿は恐るべき怪物といえよう。

上空を見上げる竜也。

ギュンッと飛び上がる竜也は上空から辺りを見回す。

「ふーーーん…僕の城から見た周りはもうボロボロかぁ…んじゃ!どーこいこうかなぁ??」

竜也は飛び回る。

彼はグングン飛んで大地を眺める。

「おお!かなりの大地が海に沈んだなぁ…さすがバラキっていったとこか??でも…。」

とある大地の空中で立ち止まる竜也。

次第に彼の身体が黄金に発光する。

「つめがあまいんだよなーーーーーー!!バラキ!!!!!!」

竜也の手には黄金の光が集まっていく。

「あいつは詰めが甘い!これでは僕の邪魔をする奴らが。」

手の中の光は輝いていく。

「出てくるだろーーーーーーーが!!!!!」

竜也の手から光のエネルギーが発射される!

エネルギーは大地に降り注ぎ。

そして。

竜也の見ていた大地は。

消えた。

「‪‪ふはは…ははっ!ハーーーーッハッハッハー!ーー!!!」

世界は滅んだろだろうか??

この世界を救う術は!?

お読み下さりありがとうございました!

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