第187話黄金の竜
バラキの声に国民が賛同し始める。
その時竜也は。
竜也は黄金の眼を光らせバラキを見ている。
「クク…なぁ?バラキ?俺と魔幻獣十二魔人を作ってから…お前が好き勝手やってた事はこの僕も知ってはいたよ。」
「……………。」
「そう…なーんかおかしかったんだよ?この意味が分かるか??」
「知らん!俺は自分でやりたいようにやってきただけだ。」
「あはは!そーだろーな??だってこの僕の計画はどういった訳かいつも狂うんだよ?これがどういう事か分かるか??」
竜也のその声に辺りは騒然とする。
緊迫した空気。
そして竜也は一言。
「お前がどういった訳か僕の邪魔をしているからだよ?バラキ!!!!!!」
その時!!!
バラキとレーミアの背後から巨大な影が伸びる!!!
「なにっ!!???」
次の瞬間バラキはレーミアを突き飛ばす!!
「きゃっ!!??」
ドサリと地に腰をつけるレーミア。
「いっ……つつ………。」
レーミアが腰を擦りながら前を見る。
「えっ!!??バラキ!!!!!!」
そこにいたのはレーミアをかばい影に縛られているバラキの姿。
「うぉぉぉーーーーーーーーーっ!!??」
バラキの叫びに影は巨大化する!!
その影は次第に具現化していく。
するとそこに現れたのは…影から発生した竜。
それは。
シャドードラゴン!!!
「ぐぉぉぉぉーーーーーーっ!!??」
シャドードラゴンは咆哮をあげる!!!
バラキはその大きな力に自分の力を解放しようと魔力を解放する。
「ぐ…ぐううううーーーーーーーーっ!!!」
「クク…無駄だよバラキ……君がどれだけ足掻こうが無駄さ。」
すると次第にバラキを縛っている影がじわじわと剥がれていく。
「ふん!それだけじゃ僕の支配からは逃げれないよバラキ。」
「ふっ…………竜也様…いや……竜也よ。」
「なんだい??」
「俺達お前の部下だった者達の他の仲間は分からないが…この俺はこれまでお前のそのケタ外れの力に屈してきた…だが…いつか機会を見つけお前の野望を打ち破ろうと考えてきたのだ。」
「………………………。」
「俺は……ここでお前の野望を打ち破ってやる!!はぁぁぁーーーーーーっ!!??」
バラキの身体は青く光り輝いていく。
その光はシャドードラゴンの呪縛をボロボロとといていく。
「なにっ!?貴様!バラキ!!」
バラキは右手を頭上に高く上げるとそこには巨大な槍が現れる。
「いつか…この時が来る事を!!!!」
ダンっと地を蹴りバラキは竜也に攻撃を仕掛ける!!!
シュンッとその巨大な槍は竜也の頭上から振り下ろされる。
「うおおおおーーーーーっ!!!!!
バラキの身体から突如現れた水の馬は竜也目掛け襲いかかる!!!
「へぇ!!これは中々だね!」
竜也が右手を差し出し水の馬に向け赤い光を放つ。
「ドラゴンレイズ。」
瞬時に放たれた赤い光はバラキの海馬を一瞬で水蒸気と化す。
「くっ!?これならどうだ!!!」
バラキは槍を振り回し始める。
ゴコゴと音を立てるその槍の風圧は並の人間なら吹き飛ばされるであろう。
そして。
バラキは飛び出す!!!
バラキの猛攻撃!!!
一発一発が例えるなら三階建てのビルをも破壊してしまう程の攻撃!!!
これがなぜかこの竜也には効かず剣で弾かれてしまうのだ。
そして。
ガキイイインっと辺りに激しい音が響く!!!
バラキのとてつもなく重い一撃は竜也の剣によって止められてしまう。
「ぐうっ!!」
「くくく…いやぁ…本当にパワーだけならこの世で最強なんだろうなぁ。」
「ぬ、、、ぬかせーーーーーーーーーっ!!」
バラキの一撃は空を切り竜也の背後にあった、あの処刑台はガラガラと音とともに崩れ去る。
すると竜也は口を開く。
「ふぅ…やっぱりお前はやるねぇ…僕の作った魔幻獣十二魔人の中でも最強の兵士だったね。でも…ザンネンながら。僕には勝てないんだよね?」
(くっ!!??コイツ…本当に強い…コイツのこの強さの秘密は何なんだ??)
「くくっ!今お前は僕のこの力の源を知りたくなったみたいだね…。」
「なっ!!??なぜそれを。」
「僕の力の源が知りたいと??じゃあ特別に教えてあげるよ…さぁ…どんな技でも撃ってみなよ。見ててあげるから。」
「なにっ!!??」
「さぁ……。」
バラキに一歩近づく竜也。
「僕はね…確かに名前通り竜の力も持ってる…そして、火、水、風、土、闇、光…それぞれの魔力も持っている僕の万能能力…『
「なっ!!??貴様が何故その力を。」
「ふふ…知らないよ…僕はこの世界で唯一無二の万能の神の力を持っている。これがどういう事か分かるかい??」
竜也の眼…そして身体は黄金色に光り輝いていく。
「な!なにあれ!?」
「神だ…あれは神の力…遥か昔にこの地を無にしたという力…奴はあれを。ん??ヤバい!!??」
「きゃっ!?バラキ!!」
バラキはレーミアを抱きしめ包み込む。
「くははははははっ!!皆…しねよ。」
「全!!滅!!!」
竜也が放った黄金の光は。
◇
◇
◇
その時この地を光が包んだ。
そして。
◇
◇
◇
この地に放たれた光。
それはこの地を。
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