第179話脅威のバラキ
バラキの攻撃の対象はベレッタさんだった。
「面白いなベレッタ…その中では一番この俺様の力を知ってるお前が俺様の前に出てくるとはな。」
「貴方が世界の為に動いていた訳じゃないことは分かっていたわ…でも私もそんなあなた達にもう嫌気がさしたって事よ。」
「ふん、言うようになったじゃねぇか。だがな…お前もねこまもそしてウォンも十二魔人まで上がって来れなかった未完の落ちこぼれだろう?」
「なっ!!??ベレッタさんはそんな事ない!!??お前ふざけるなよ!!!」
そう…僕はバラキに思い切り腹が立った。
「みらい君!!??」
バラキは僕の方を見ると笑みを浮かべる。
「ハーッハッハッハ!!!こりゃいい!傑作だな!!ベレッタ!こんなガキに庇ってもらって恥ずかしくねえのか!!??ああ??」
僕を見て大笑いするバラキ。
確かに僕とバラキを比べたらその力そして体格だって大人と子供以上に見えるかもしれない。
でも、でも僕は許せなかったんだ。
「バラキ!!ベレッタさんに謝れよ!!!」
「みらい君!!??」
その時バラキの腕が振り上げられる。
バキッと突然僕の身体に衝撃を受ける!!!
僕はそのまま吹き飛ばされる!!
そして建物の壁に激突!!!
衝撃は凄まじく建物はガラガラと音を立て崩れ僕の身体もズルズルと崩れ落ちる。
「ぐはっ!!??」
「みらい君!!??」
ベレッタさんが僕の元へやって来て回復してくれようとしている。
「みらい君?今回復するから!!動かないで!!」
「べ…ベレッタ…さん……にげ…て。」
するとズンズンっと僕達の元へ歩き出すバラキ。
その巨体は街の地面にめり込みそうに重く力強すぎる。
「このガキ!!この俺様に歯向かうって事はどういう事か…教えてやろうじゃねぇか。」
すると!!次の瞬間!!!
「土流爆壁掌!!!《どりゅうばくへきしょう》」
僕達の目の前の地面はたちどころに隆起し壁をつくる。
「ああ??土壁だと??」
「そうだ!!そしてこれが!!!」
ダンさんの身体はバラキを頭上から捉える。
「お前が水なら!!!」
『
ダンさんの久しぶりの大技!!!
炎の龍はバラキに向かい飛ぶ。
そしてバラキを炎の龍が喰らいつく!!!
「がぁぁぁーーーーっ!!!」
ダンさんの炎龍によりバラキの身体は炎に包まれる!!!
「ふん!炎かやるじゃねぇか!!」
プスプスと焼かれるバラキ。
「なんだと!?まだ余裕があるのか?」
バラキは手を挙げていく。
「こい!!我がペット!!」
するとバラキの頭上の空間にヒビが入っていく。
「なん…だと!?」
「お前はどうやらサラマンダーのようだな?」
バラキがそう言った瞬間。
空間に大きな穴が空き。
突然海水が流れ出す!!!
「なんだと!!!??」
「ふん!くわれておくがいい。」
その瞬間。
海水から突然巨大なサメが現れダンさんに襲いかかる!!!
「なにっ!!??うぐっっっ!!!!うあっ!!」
ダンさんの数倍もある巨大なサメの襲撃!!!
ダンさんが食われるまいとして抑え込むもそのまま海中へと一緒におちていくのだった。
「ダンさんっ!!!??」
ドボンっと海中に引きずられるかのようにサメと共に消えていくダンさん。
「ダンさぁぁぁーーーーーーーーーんん!!」
「よくもお兄ちゃんを!!??」
次の瞬間飛び出していたのはサイリスさんとラージの姿。
「ん?お前達は生きてたのだな…直々に手を下してやる。」
「そうはさせるか!!??僕の本気の攻撃も食らえパラキ!!!」
「水龍の槍…炎転華プラス…マイナス…ゼロ。」
『
サイリスさんの槍は光りバラキの身体へ二つの属性技が放たれた!!
「これは究極の技よ…貴方の身体は急激に熱くなり凍りつきそして。割れるわ。」
バラキの身体は究極の二属性攻撃により。
送り続けるサイリスさんの魔力。
やったかに…見えた。
その瞬間。
「きゃあああーーーーーっ!!??」
シュルルとサイリスさんを捉える触手!!!
すると。
「うわっ!!??」
「いやぁぁぁーーーっ!!??」
いつの間にか触手に捕まるレイオールとレーミアちゃんの姿。
「なにっ!!??」
その瞬間飛び出そうとしていたラージの足が止まる。
「くく…残念だったなラージ。」
「バラキ。貴様!!??」
「全員相手にしてもいいのだが俺様も疲れるからな。ペットを用意しておいた。」
「ゆるさん!バラキ!!!」
「ほぉ??」
パチンっとバラキが指を鳴らす。
すると僕達に襲いかかる触手。
「うわっ!!??」
僕達はバラキの手によりラージ以外全てが囚われてしまったんだ。
◇
◇
◇
絶体絶命。
皆が敵の手によりボロボロだ。
どうなってしまうのか!?
お読み下さりありがとうございました。
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