第177話その男現る
僕達は今ドリームソレイユにいる。
みらい達の活躍によりラディスが沈み。
そこへ僕達の声に賛同してくれた協力者達が集う。
各地の獣人、それに兵士達。
その数はざっと僕達をいれたら今は五百人くらいの規模にはなっただろうか。
すると、ダンさんの声が聞こえてくる。
「おい!みらい君!!お待たせした。」
「ん?ダンさん??」
気がつくとダンさんはどこかへ行っていたらしい。
「みらい君!この戦いは人、獣人、そして精霊達皆があの魔幻獣十二魔人達と戦う事になるだろう…世界の破滅を敵は宣告した以上皆で力を合わせ戦うしかない…だからこの方をお呼びした。」
「えっ!?」
僕達が振り向いた先にはなんと!!
この国の王子『ディーゼル』だ!!
「お?ディーゼル王子か??」
「王子まで立ち上がったという事はこの国も本気だ!!」
誰かがそう言った。
すると人々の波は割れていき中央より僕達の元へやってくる。
この国の第一王子ディーゼル様。
「ええっ!?ドリームソレイユの王子??」
「ええ、そうよ!みらい君。」
サイリスさんはそう言うと王子の前にひれ伏す。
「お久しぶりです…ディーゼル王子…私はファンガイア国王に変わりこの場にいますサイリスです。」
そしてダンさんも並び王子に声がけをする。
「此度の件…ディーゼル王子もこの戦いにこうして力を貸してくださる事…感謝の念に堪えません。」
すると王子はその口を開くのだった。
「いや…いつもお主のギルドには我が国もその力を十分過ぎるほど借りておる…礼には及ばぬよ?そしてファンガイアからも協力を本当にありがとう!」
そう言った王子は本当に爽やかな男だったんだ。
「おお!王子様だ!!」
「王子様が出てきてくれた!!!」
「王子ーーーーーーー!」
「「ディーゼル王子ーーーーー!!」」
そして一斉にその歓声はこの街中…いや!近隣にまで広がっただろう。
これがこの国の王子の人気なのだ。
「ディーゼル王子……今回の作戦の話なのですが。」
「おお!この間のマリンベル沈没の件もある…僕にも詳しい説明をしてくれないだろうか??」
ダンさんの言葉に説明を求めた王子。
そう…この時すでにマリンベル沈没事件がどこの国にも報告されていた為。
魔幻獣十二魔人との関連性も考えられるとディーゼル王子は考え、こうして兵を集めここに現れたのだ。
そして、ダンが説明しようと思ったその時。
ゴゴゴゴゴ…と揺れ始める。
「うわっ!?地震か!!??」
誰がかそう言った次の瞬間。
ドゴン!!!グラグラグラグラっと揺れは大きくなる。
突然大地は地盤が激しく揺れその激しさに誰もが驚く。
「なんだこの地震は!!??うおっ!一体何事だ!!??」
揺れが激しすぎ誰もが立っているのがやっとだ。
兵士達、集まってくれた皆が恐れ地に伏せる。
「くっ!?これは一体!!??」
ラージがそう叫ぶと上空から声が聞こえてくる。
「ラージ!地震おさまりそうだぜ?だけどこの街に何かが向かってくるぞ!!」
「海の方から何かの力を感じます!敵かも知れません!!」
空中から遠くを見ていた、らいとと飛鳥ちゃんの声が辺りにこだまする。
すると王子は口を開く。
「皆の者!!これより戦いがはじまるだろう!!いいか??この国を守り敵を迎え撃つ!!そして……僕が言う言葉は一つだ。死ぬな。」
「うぉぉぉーーーーーーーーっ!!??」
「「やってやるぜ〜ーー!!!」」
「「この国を守るぞ!!」」
王子の一声で皆の士気が上がる。これならどんな敵が相手でも何とかなるかもしれない。
だけど僕は冷静だった。
理由がある。
僕にも海の方から恐るべき禍々しい力を感じたんだ。
誰もが恐れを感じるであろう。
それ程の巨大な力を感じそしてそいつは。
ザバーーーーーーーーーーッ!!!!!
海の中から姿を現した巨大なそいつは。
サメを数匹手に握り締めながら現れたまさに化け物。
これまでこんな化け物を見た事あるだろうかと思わせる…その姿。
「こいつが。」
僕がそう呟くと。
身体を震わせ口にするラージ。
「そう…この男が魔幻獣十二魔人…最後の砦を取り仕切るその名は
誰もがこの時。
死を直感したという。
恐るべきこの生物は他の種族を凌駕しそしてその力に恐れおののく。
きっとこの力だけでも余裕で世界を一人で破壊しつくす事が出来るだろう。
「これは…こないだより酷い恐るべき力を感じる!!」
その時。
「うぉぉぉーーーーーーーーっ!!??」
らいとが誰より早く飛び出していく!!
「らいと!!??」
「らいとさんっっ!!??」
バリバリとらいとの身体は雷と化していく!!
らいとは雷となり。
「雷!!!神!!!《らい!じん!!》」
◇
◇
◇
恐るべきこの敵にみらい軍の中の特攻が飛び出す!!!
どうなる!!??
お読み下さりありがとうございました!
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