第176話ラディスの最後
僕とラディスの最終決戦!!!
ラディスの技ダークファングは僕達全員を闇の中に包み込みその牙で全てを喰らうつもりだ!
僕の生活魔法『ライトチェーンソー』。
ライトチェーンソーを握ると刃は巨大化する。
「なんだそれは!!??」
「くらえ!!これが僕の……。」
僕はライトチェーンソーを振り上げる。
バリバリと刃が回転し闇犬ラディスの頭上をとらえる。
「ぐっ!!ぐうううーーーーーっ!!!」
ラディスは逃れようとする。
しかし。
僕のチェーンソーからは腕が生えラディスを捕獲する。
そして。
バリバリバリバリーーーーーーーーーっ!!!
「ぐぎぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」
ラディスを切り裂くチェーンソーの刃。
「あ…ああ………っ………たつ……やさ……ま。」
シューッと闇は光へと包まれそして。
ラディスは消えていったんだ。
「やったーーーーーーーー!!!」
「おおおーーーっ!!!」
皆の歓声が上がる。
「やった………。」
僕はそのままクラクラと目眩がしてくる。
そして。
「みらいさん??」
「みらーーーーーーっ!?」
◇
◇
◇
僕は目を覚ます。
「ん?うーーーーーん。」
「お?みら起きたか??」
僕が目覚めるとそこには皆の姿があった。
そこにはレイオールを初めサイリスさん達皆僕が気を失っている間に戻ってきたみたいだ。
「あれ?僕は…」
「ああ!さすがみらだ!やってくれたな!」
僕の言葉にらいとはそう言ってくれた。
「いや!僕はなにも…。」
「んな訳ねーだろ?ここにいる誰もがみらの活躍見てたんだぜ?」
「そうかな??」
「ほんっとにかっこよかったですよ!みらいさん!私もらいとさんがいなかったらみらいさんにいってたかも!」
「あはは…それに皆も帰ってきてくれたんだね?無事で良かった!」
すると後ろからレイオールが僕の元にくる。
「みらい!オイラもレーミアが笛を落としちまったけどなんとか戻ってこれだぜ??」
「あーっ!!また、それを言う!!レイオールさんひどい!!」
「あー悪かった!そんなに怒るなよ!」
「知らない!!」
「あはは、相変わらずで良かったよ!」
するとサイリスさんの声。
「ラージがついてながらみらい君もこんなに!しっかりしてよね?」
「あ!ああ…サイリス!それは悪かった…よ?」
「サイリスさん僕はもう大丈夫だよ!」
「だって!お兄ちゃんもいたんでしょ?もぉ!」
「はは!すまん!サイリス。」
「まあいいわ!それで魔幻獣十二魔人はいよいよ後二人ね。」
サイリスさんのその言葉に僕達誰もが引き締める。
するとベレッタさんが口を開く。
「そう…これからが本番…残る二人のうちの一人はあの間違いない強敵猪の魔人『バラキ』ね。」
「バラキ……確かにあの力は本当に凄かった。」
僕の言葉にベレッタさんは続ける。
「そうね…あの時感じた力はこれまでのどの敵よりも凄かったはず…そして彼はこの世界の人類の名声を持ってる彼でもあるの。だからラディスの最後ももう確認してるはず。」
「それってどういう事??」
するとベレッタさんは険しい表情をする。
「バラキはラディスの死をきっと世に公表し軍をも動かすはず。」
「えっ!?」
「いい皆?私の推理した予想ではあるけど先に皆にお願いをした兵を集めて欲しいと伝えて助力をしてもらったのはこの為、世界を巻き込み我々がいるここ…ドリームソレイユを世界の敵を匿う国として一気に戦力を集中してここに攻め込んでくると私は思ってるの。」
「なるほど…そして世界と一緒に我々をも倒してしまおうという策なのか。」
「ええ!ダンさんにも取り急ぎファンガイアに伝令してもらったのはこの為よ。」
するとギルドの外が騒がしくなってくる。
「ん?誰だろ??」
僕達は外へと飛び出すとそこには。
獣人の部隊数百名という数がいたのだ。
街には入り切らず遥か彼方までいる獣人達。
するとそこから二人の姿が現れる。
一人は初老の男性。
そして、もう一人は巨体を持つクマの獣人だ。
「えっ?お父さん!?」
ベレッタさんがそう叫ぶ。
「ベレッタ…世界の危機の為の軍…我々もタダでは転ばぬよ?」
するとクマの獣人は口を開く。
「こんなにも沢山の人間も住む街か…ああ!すまない!俺はこないだ……お?」
「あ?こないだの?」
「おお!!!レイオール!?きたぞ!我々もこの力を貸そうときたのだ??」
「本当にありがとな!」
どうやらレイオールも世界の為にこんなに人を
集めてきてくれたみたいだ。
「お?そういや嫁の姿が見えないが?」
「「嫁???」」
僕達は顔を見合わせ疑問が生じる。
「うわぁぁぁーーー!!やめて!私まだそんなんじゃ!!」
慌て出てきたのはレーミアちゃんだった。
「あははっ!こんなに賑やかな。」
僕のその言葉にベレッタさんは一言。
「ああ!みらい君。この皆の笑顔を必ず守ろう。」
「はい。」
◇
◇
◇
僕達はラディスを倒し。
そしていよいよ。
お読み下さりありがとうございました!
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