第175話両者の技
操られた僕の振り上げた刃は果たしてどうなったのか!?
◇
◇
◇
「やめてえええーーーーーーーっ!!!??」
グサッ!!!
気がつくと僕の鋭利な刃と化した杖はらいとの背中を突き刺していたんだ。
「くっ!!?はっ!!」
らいとは飛鳥ちゃんを抱きしめながら崩れていく。
「あ……ああっ!!」
「らいとさん!!!??やだ!やだよ!!」
泣きじゃくりながららいとを抱きしめてる飛鳥ちゃん。
僕の手からはようやく力が抜けそして杖はカランカランと床を転がる。
「くくっ!さすがは僕の人形だね、よくそこの邪魔な奴をやってくれた。」
「…………………。」
「さすがは僕の忠実な人形だ!褒めてやろう。」
「…………………。」
「なんだ。話すなという命令などしてはいなあがね?ふん。まあいい。」
するとラディスは他の仲間の元へ向かおうとする。
コツコツ歩き出すラディス。
「待ちなよ…。」
「んあ?」
ラディスは僕の方を振り返る。
「なんだ?僕は呼び止めろなんて命令などしては…。」
ヒュン。
バキバキッ!!!
ラディスの身体は吹き飛んでいき背後の壁は衝撃で割れる。
「ぐっ!?貴様!!!!!」
「僕はね…確かにらいとの様に強くなんかないよ。」
シュンッ!!
僕の目の前に突然移動してくるラディス。
ラディスの蹴りが僕を襲う!!
瞬時にかわした僕はそのまま。
バキバキッドガーンんッ!!!!!
ラディスの身体は宙に舞っていく!!
「くそっ!この……はっ!?。」
ところがラディスの視界から僕は消えている。
僕の身体は突然ラディスの背後に現れる。
ドガガガガガ!!!!
シューッ!!!
ドゴーーーーーーーーーーン!!!
建物の床は抜け落ちラディスは中々出てこない。
ガラガラッ。
床下に瓦礫が崩れ落ちる。
「ぐぅぅ…きさま。」
ラディスはゆっくりと床下からはいでてくる。
僕はラディスを真上から見下ろす。
「ラディス…君はやり過ぎたよ?」
「なん…だと??」
「僕は綺麗事ではなく強くはないよ…でもね、許せない事はどうしても許せないんだよ!!」
「ぐぬぬ!!貴様ァァァーーーっ!!??」
闇を発生させたラディス!!
「このまま死ね!!!!!」
ラディスの闇の牙は僕に襲いかかる!!!
「久しぶりの…『生活魔法』……。」
「生活魔法だと??なんだそれは!!??」
「これは僕がらいととこの世界に来たばかりの時に貰った僕のオリジナルスキルだよ。」
「な!な!なんだそのどの魔法にも属さない不思議な魔力は!!??」
僕の身体には不思議なキラキラした魔力が集まってくる。
「生活魔法は僕だけが想像から作れる魔法なんだ…だからどの魔法にも属さないし…自由…なんだ。」
「じ、自由だと!?そんな魔法が許されるわけないだろ??」
「そうかな??世界には僕もこれまで沢山の人達と出会って沢山の敵と戦ってきて色んな魔法は見てきたよ!」
「魔法は六属性と世界では決まってるんだぞ!!??」
「それは君の頭が硬いだけじゃんか??」
「なんだと??」
するとらいとの声が聞こえてくる。
「ラディス…お前はみらに負ける。」
飛鳥ちゃんに支えられながら話すらいと。
「らいと!?」
「なにっ!?貴様まだ息があったか!?」
「ふん!みらはこの世界でも確かにそんなに戦闘力としては高くも強くもないかもしれない…でもな!みらにはここぞと言う時頼れる力がある!俺達はこれまでその力に助けられ窮地を乗り越えてここまできたんだ。」
「何を言ってる貴様。」
ぷるぷる震えながら話しているラディス。
「この僕が!竜也様の為にお前らを全滅されるのだ!!!」
闇を纏っていくラディス!!
そしてその闇はこの部屋を覆い尽くしていく。
「これは。」
「ふふ。これでお前達を皆殺しにして終わりにしてやる!!!」
ラディスは不敵に笑う。
「くくく…お前ら全員にトドメを刺す技を喰らうがいい。」
「ダークボール。」
ラディスの闇はこの空間にバリアを張りここから誰も出れないようにしたみたいだ。
「これは??」
「そう!ここからさ誰も出れん!!よって僕の闇の牙によって皆喰われ異空間の塵となるがいい。」
「これはヤバイですっ!!??」
「くっ!?もう間に合わねーか!?」
僕達全員がこの空間内に閉じ込められたようだ。
「もう貴様らに明日はない。」
「そうはさせない!!」
僕の身体にキラキラと不思議に光る魔力が宿る。
「一騎打ちだ!ラディス!!??」
「いいぜ!お前の技を粉砕し!終わりだ!!」
「ダークファング!!!!!」
「生活魔法…『ライトチェーンソー!!』」
「なにっ!!??」
僕の手には光の巨大な回転刃のついたチェーンソーが!!??
「たあああーーーーーーーーっ!!!!!」
◇
◇
◇
みらいの生活魔法VSラディスの闇の牙!!
果たしてどうなる!?
お読み下さりありがとうございました!!
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